一人暮らしをしたいってことはさ、ようは土着民と縁を切りたいんだろ。うっとうしいママン&ダディ、自分の子どもの頃をよく知っている近所の人、ちゃんと働いている同級生。これらの土着民の住む、ひきこもり島とおさらばしたい、ただそれだけなのさ。
ひきこもり土着主義というのをご存知だろうか、ようは実家主義である、私はひきこもりならば一人暮らしはするべきでないと考えている。むしろ「土着たれ」といいたい。ひきこもりの一番の泣き所は現金収入が少ないところ。日本の家賃は世界一高い、物価も高いとなれば、ひきこもりの一人暮らしへの挑戦は、細く短いものになる、これは絶対だ。経済的にはもちろん心身ともに疲弊して、ひきこもり島に里帰りするはめになる。
嗚呼、敗れ去ったひきこもりの惨めさよ。傷ついたひきこもりを慰める者など土着島にはいない、それ見たことか、甘ったれめ、と土着民の嫌がらせにあうこと請け合いである。世間体だけの未開の土着民の恩着せがましい態度は倍増する。それに引き換えどうしたことか、都会帰りのひきこもりの縮こまりようときたら。あの怖ろしい内弁慶はどこにいってしまったのか。口から出るのは、聞くに値しない泣き言と愚痴である。
君はやれば必ず失敗する。一人暮らしだって失敗するに決まっている。どうしてもというなら、土着の異民族との交流関係を維持しつつやらなければならない。土着民とのつながりが必要だ。味方のときは頼りにならないが、敵に回すと悪魔より怖ろしい土着民である。
ひきこもりとは人とのつながりがなくなることだ。まずは親、そして近所の人目を避けるようになって、最後に恥ずかしさから友人を避けるようになって完成する。もともと一人暮らしなのですよ、本人が気づいてないだけです。これ以上ひとりなってどうするのですか、基本はやはりひきこもり土着主義でしょう。
※2020/12/19 修正
コメント
ひきこもりにはどうしても哀しみがつきまとうものです。
アラフォーが、40歳前後(35~44歳)の女性ことだと、今知りました。
働くことについて語ると、ブルーになるので空想大会を開催するのだと思います。
自分を頼りにして、とことん生き延びるのが、
ひきこもりの作法というものでしょう。
共に精進しましょう。
実際に一人暮らしをしているひきこもりは少ないですが、
一人暮らしをしたいと思っているひきこもりは結構いるんじゃないかな。
>勝山さんは、どんな本を読んでるんですか?
なんていい質問なんだ。ちょうど俺の本棚と題するエントリーを書いていたところです。
何日かしたらブログに載せます。
突然ですが、勝山さんは、どんな本を読んでるんですか?お勧めとか、書評のブログも読んでみたいです。
一人暮らしのひきこもりなんて本当にいるのでしょうか。
具体的に考えてみればみるほど無理だしめんどくさい。
実家暮らしなら料理も洗濯も親がやってくれる。
僕は友人がいないから一人暮らしをしたら誰とも会話しない日が毎日続くことになる。
実家にいるとよくわからないけど一人暮らしの孤独も結構きついと思います。
ひきこもりは、やっぱりどんなに周りに人がいても、もうひきこもること自体が一人暮らしということ・・・まさにそうですね。
一般的にすごされている人々からの、思想、行動、威圧的助言から身を守るために、ずっとずっとひとりなんですね。
僕なんかも、町を歩いていても、自分の世界に入ってしまっているので、妙に孤独を感じないんです。
ひきこもりが安心して住める場所は、もしかすると実は自分の中だけに存在するのかもしれません。
もっと若かった頃は、やっぱり周りの情報が絶対的に力があったので、友達がいない孤独な自分はダメだ、もっと自分の意見をはっきりといえなければダメだなどと考えていたところがありましたが、現在は、このような外的情報を取り入れる意味を感じなくなったため、テレビもほとんど見ない状態で、外界との情報遮断しています。
それが、いちばん居心地がよく、自分だけの世界に入っていられるからです。
本当は、外でみんながやっている事なんて、全く意味のないものなのかもしれません。
ただ、日本には仲間はずれ、村八分という考えが強く残っているとおもうので、それが自分たちを苦しめているのかもしれませんが、それを取り除いてしまえば案外、自分の中の楽園を築く事は可能なのでしょう。
勝山さんってひきこもりの支援団体などとの関わりはないんですか?そういう団体に参加して勝山さんの目線でレポートしてもらいたいです。この上なく面白い見世物になりそうだ。
私の地元の団体も、アラフォーが集う「若者のつどい」とやらをやってます。「愛すること、生きることなどについて一緒に語り合いましょう。」との由ですが、一番語るべきなのは働くことなのに。でも、その集いにすら参加する勇気がない俺。
どことなく哀愁ただよいますね。ひきこもり土着主義って。
〝自分の子供の頃をよく知っている近所の人、ちゃんと働いている同級生〟この人達には、本当に困ります。