気持ちは年をとらない

 人間の「気持ち」というのは、15歳~20歳くらいで止まっていて、それ以上は歳をとらない。48歳になっても、この先60歳、70歳になろうとも、気持ちは若いままです。

 もう30歳だ、40歳だ、俺ももう若くはないんだと言って、おじさんぶってみても、おじさんの演技をしているだけであって、やはり気持ちは若い頃のままなのです。みんなそうです。

 町にいる、おじいさん、おばあさんが円熟もせず、人徳兼ね備えない、我がままな人間なのも、気持ちが若いからです。中身は中学生なのです。そうだとわかれば、みなさんも日々目にしているあれやこれも納得できるのではないでしょうか。年寄りの皮をかぶった中学生が、町中でいきっとるだけだったのです。

 老いるというのは人間が円熟して心が豊かになることではありません。老いの本質は、流行に対する感度が落ちること。いま流行っているものなんて、何ひとつ知らなーい、それが「オヤジ」です。どんどん時代からずれていく。令和はもちろん、平成にも対応しないまま、ずっと昭和に取り残されている。それが歳をとった人間の特性です。

 老化を防ぐというと、体を鍛え直したり、アンチエイジングだなんて肌や髪を気にしてあれこれしがちですが、そんなのは老化とは関係ありません。感性の問題です。私も老け込みすぎないように、昭和から脱出しようと、若い感覚を取り入れるべく、努力をするぞ、と思うのですが、なにもせず、できず、ただただ時代とずれていくばかりです。ゲッツ!

 

コメント

  1. >年寄りの皮をかぶった中学生が、町中でいきっとるだけだったのです。

    全く同感!

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