一人でファミレスに行くと、おそろしくせまい席に案内されてしまう

 家にいても何もしない。それじゃまずい、ブロクのひとつでも書こうとノートパソコンを持って家を出る。マクドナルドに行きました。当たり前のように100円マックを注文して、席を探すけど、店は混んでいてトイレの近くの、コピー用紙二枚分くらいの小さなテーブル席しか空いていない。でも所詮100円マックしか頼まない、望まれない客ですから、そこは我慢です。

 ハンバーガーとコーヒーの100円コンビを味わいながら作業を始めたとたん、隣の四人がけの席に一人で座っていた男性が席を立ち、かわりにヤンキー高校生(男ひとり、女三人)がその席に座りました。ヤンキーの定義は難しいけれど、ここでは悪ぶっている高校生のこと。彼らは水(!)を注文しただけ。ヤンキーの男は、女にスマイルを買ってこいと言い、大笑いしています。気づけばあんなに混んでいた店内がすかすかになっていて、ヤンキーグループと私と耳の遠そうなお爺さんグループだけになっていました。さすがにこれでは集中できない、その日はブログを書くことを諦めて、帰ることにしました。

 ファミリーレストラン、ガストに行きました。「何名様ですか?」「一人です」と答えると、こちらの席をどうぞと案内されました。店内のしきいに貼り付いた、補助席のような「おひとりさま」テーブル席です。でも所詮、日替わりランチとドリンクバーしか頼まない、望まれない客ですから、そこは我慢です。日替わりランチを食べ終え、ブログでも書こうとしたころには、ランチタイムの切れ目のせいか、どんどんお客が帰り始め、気づいたら補助席テーブルに座っている私と、耳の遠そうなお爺さんグループしか店にいません。広々とした店内で、なんでこんな小さなテーブルに座っているのか、なんの罰なんだと思うと、ちっとも作業に集中できません。しかたなくその日はブログを書くことを諦めて、帰ることにしました。

 図書館が一番いい。近所の図書館には社会人席というのがあって、優先的に座席で作業ができます。行くとひとつだけ席が残っていました。予約札を持って意気揚々と二階の社会人席に向かいます。しかしですよ、ぷーんと臭うのです。豚小屋、生ごみ、いやいや違います、ホームレス先輩が、私の隣の席に座って、図書館備え付けの短すぎる鉛筆で、これも図書館備え付けの失敗したコピー用紙の裏に、なにやら本の内容を書き写して勉強しているのです。

 他人ごとではありません、自分だって似たりよったりなのです。少々の臭いなんて気にしちゃだめだ、やるべき作業をしようと、ノートパソコンに向かいましたが、どうにも集中できません。かなりの時間が過ぎ、気づけばまわりには誰もおらず、私とホームレス先輩だけになっていました。広いテーブルの片隅に、二人がよりそうように、並んでせっせと作業をしているのです。呆然としているうちに閉館時間です。とりあえずこのブログだけ書いて、帰ってまいりました。

コメント

  1. 耳栓して作業する勇気がでないですね。
    店員に噂されそうで恥ずかしい。
    ヤンキーの接客なんて誰にもできないですよ。
    店員も客も見てみぬふりです。
    補助席というより、座敷牢にちかい
    席があるんだよ、紹介したいなあ。
    タイミングがあえば、空いた店内で
    のんびりと出来るんですけどね。

  2. この状況は、あくまで名人の責任ではないです。
    人と時期の縁に恵まれない時ってあるんですよね(-.-)
    ぼくも、デイケアではいつもひとりぼっちです。
    でも、ひとりもいいもんだよ(^-^)

  3. 補助席は笑えますね [E:coldsweats02]

  4. ファミレスやマックやコンビニには行きづらいです。底辺のバイトと言われる人ですら、ヤンキー相手の接客みたいな恐ろしくレベルの高い仕事をこなしてるわけで、自分がいずれそれをやる事を考えると、いたたまれなくなるので。逆に個人経営の店は行きやすいですが高くて利用し難い。

  5. 名人初めましてで御座います。
    ファミレスは混雑時を外せば勝手に自分で好みの席に直行してしまえば大丈夫かと思います(店員は勝手に後から追尾してきます)。あと百均にて耳栓をお買い求め下さい。作業が捗ります(-_-)

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