入院の思ひ出

 病院から電話があり、2泊3日の入院費用が確定しました、78,000円です。うわわわ、高い。限度額適用で5万7千円だろうと思っていた自分が甘かった。なんか納得できないけど、しかたないのかなー。病院で聞いてみよー。

Money

 入院メモリー。

 その①、病室。自分が入院したのは6人部屋。6人のうち、3人が、うるさいパワハラオヤジ患者だった。オヤジたちは大声で、看護師の悪口を言いまくる、こいつらキチガイか? と思うくらいの看護師に対して、威張り散らすオヤジが3人もいるんだぞ。真のキチガイは私だけのはずなのに……そんな本物をよせつけないオヤジたち、朝から病室でしゃべりまくる、携帯電話をつかいまくる、ヘッドフォンを使わずタブレットで孫とずっとスカスイプする、というありえない無法地帯だったのです。

 クソジジイはナースコールを連打して、看護師を呼びつけては「来るのが遅い」と文句を言う。それを見て、歪んだ正義感の持ち主の私は、オヤジたち全員に「切腹して今すぐここで死ね!」と怒鳴りつけてやろうと思いましたが、何しろ手術をひかえた病人です、手術に対して誰よりもびびっている精神病人でもあります、明日は我が身だと思えば、振り上げた正義の拳を、人にさとられないようにそっとおろすことしかできません。それに患者同士がいがみ合えば、看護師も困るばかりですからね。

 今は婦長といわず、師長というようです(看護師の師)、なんでそれを知ったかと言うと、となりのパワハラオヤジが師長に説教をしていたからです。パワハラオヤジたちは実に看護師の名前をよく覚えている、それはなぜかというと、あとで実名をあげて師長に文句をいうためなのです。ジジイの執念深さにドン引きした。

 たった2泊3日の入院でも精神的に相当まいってしまったよ。病気の手術だけでもストレスですが、大部屋の場合、他の患者から受けるストレスも大きかった。個室の病室に入りたがる人の気持がよくわかる。短期だから我慢できたんだ、長期だったら、こんなきちがいオヤジたちと同じ病室ではとても持たない。
 
 
 その②、点滴。生まれて初めて点滴というものをした。腕にプスッと針をさして、ぽたりぽたりとなにやら薬のようなものをチューブを通して注入する。ずっと腕に針は刺さったまま。矢ガモを思い出したね。注射ですらつらいのに、点滴にいたっては刺さりっぱなしですから。腕に刺さった針を見ては怖くてつらくて、自害して果てたいと、何度も思いました。点滴している間、ずっーーーーっと雑誌を読んでいたよ。

Yagamo

 文芸誌の読者のほとんどは入院患者だ、という話を聞いたことがある、さもありなんと今回実感した。点滴で、体にずっと針が刺さっているというのは気分のいいものではない。気持ちをそらすため何かに集中するしかない。病院の売店で手に入るもので、気をそらすアイテムとなると、必然雑誌となる。点滴の間中、普段なら絶対読まないような、どうでもいい雑誌の文章を、すみからすみまで読みまくることになる。
 
 
 その③、全身麻酔。すごかった。あっという間さ。体感時間にして1分。「体がふわっとしてきますから」と麻酔科医に言われ、はいと答え、次に「勝山さん」と名前を呼ばれたときにはもう手術は終わっていた。信じられない。こんなことがあるのか、何も感じない、痛みも、恐怖も、時間も、何も感じない、ふわっとした感じがして、それでぜんぶお終い。全身麻酔は怖くない、点滴が怖い、針が刺さりっぱなしなんだから怖くてたまらん。

 以上、こんなところかな。むんむん。

コメント

  1. 人生最大の深い眠りでした[E:#x1F419]

  2. 全身麻酔は気持ちイイですね。
    スコンと落ちて、短時間だが深く眠れた。
    睡眠障害の私は、あんなの家でやりたいなあと思います。

  3. 笑いは健康によいらしいです、
    モンモンと同じ病室というのは、よいかもしれませんね。[E:#x1F419]

  4. 全身麻酔されたのですね。凄いです。
    麻酔のメカニズムがまだわかっていないと聞いてから、まだ未経験ですが全身麻酔が怖くてしょうがありません。
    パワハラキ印オヤジさん達と相部屋大変でしたね。私も肺結核で入院した時は同じ部屋のおばちゃんが、漫画家つの丸先生のモンモンにそっくりで、おばちゃんが話しかけてくるたびに笑いを堪えるのに必死でした。声は志村けんのひとみ婆さんだったので本当に辛かったです。リアル笑ってはいけないでした。

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