老婆ママン、特養に申し込みました

 要介護5寝たきり老婆ママンが、約二週間後に入院することになりました。と言っても突然、病状が悪化したという訳でなく検査のための入院です。

 では、なんのために検査するのかというと、特養に入るためです。すでに特養の申し込みをしたと、老爺ダディーから報告を受けました。

 特養とはなにか、「特別養護老人ホーム」の略です。原則的には要介護3以上の人しか入れない。常時介護が必要で自宅での生活が困難な人が、日常生活上必要な介護、機能訓練、療養上の世話を受けるための施設です。

 やっと当たり前のことが、当たり前におこなわれる日が、勝山家にもやってきました。今まで要介護5の難病持ちの寝たきり老人が施設に入らずに、老爺ひとりで自宅介護でしのいです、こんなことあるのかと不思議でなりませんでしたが、それもあと二週間のこと。

 ママンは入院検査を経て、特養老人ホームへ。海が割れ、神の国への道がひらけたような思いがいたしました。

 そんなおり、老爺ダディーから私に相談がありました。
「母さんが胃ろうになるかもしれないけど、どう思う?」
 というのです。私は手をバッテンにして「ダメー、それだけはダメ」「胃ろう反対」「そんなことしたら植物状態で100歳まで生きてしまう」と猛反対いたしました。情がないとなんと言われようと、ここだけはゆずれません。

 寝たきり老人に対する延命治療、いかがなものでしょうか。病気が治るなら、一時的に延命治療するのもありですが、寝たきり要介護5の老婆ママンがやるのは、食事をさせる手間暇をはぶくための胃ろうです。それはない。

 人間はいつか死にます。ポックリなんて死なない。徐々に硬いものが食べられなくなり、おかゆのようなものしか食べられなくなり、そして最後はポカリスエットを飲むだけ。

 でもそれが人間が死ぬということだと思います。命は延ばさず、縮めず、天命をまっとうする。ただ医療の力で苦痛は和らげて欲しい。

 老爺ダディーは、「胃ろうをしないと施設には入れない」と言われているんだ、といっていたが、そんなはずはない! むむむむ、俺を誰だと思っているんだ、モンスタークレーマーだぞ、そんな嘘はゆるさん。

 それにしても介護というか、人間の最後というのはこうも難しいものなのかと思います。死ぬに死ねず、生きるに生きれない。植物状態で介護けながら暮らす。頭に花よ咲け。


この記事へのコメント

  1. 私の父も難病で殆ど同じケースでしたのでいろいろ情報提供できます。
    以下、長文失礼します。

    >「胃ろうをしないと施設には入れない」と言われている
    家も死んだ父がママンと同じ状態になって特養に入ってましたけど、そんな条件つけられませんでしたよ。たぶん、ダディの勘違いか、その特養に問題があると思います。推測ですが、「唾液の吸引装置と吸引スタッフが常時いないので、誤嚥性肺炎を予防するために胃ろうが必要」みたいな理由があるのかもしれません。空きがあれば別の特養に入れますから、問題があるならやめとくのもありです。病気がさらに進んで24時間体制で医療的な処置が必要になった場合は特養では対応できなくなるので、病院のソーシャルワーカーと相談して「療養病床」がある病院をさがさなければなりません。その場合注意しなければいけないのは「障害者病床」は避けるということです。「障害者病床」は料金は安いけどサービスは粗悪な場合が多く、患者の人権に充分な配慮がなされていない場合が多いです。家はその段階で無知ゆえに「障害者病床」に入れてしまいましたが、父の症状が悪化して無駄に苦しませてしまい病院を変えました。

    >老爺ダディーから私に相談がありました。「母さんが胃ろうになるかもしれないけど、どう思う?」というのです。
    ママンの意思が最優先だと思います。言葉が聞き取りづらいとは思いますが本人に確認するのが一番かなと思います。家の場合、父が無理な延命を望まなかったので、胃ろうも気管切開もしない方針でしたが、いざ胃ろうが必要な段階にきて胃ろうをするかどうかで悩みましたが、胃ろうする前に臓器の機能不全で亡くなりました。

    >今まで要介護5の難病持ちの寝たきり老人が施設に入らずに、老爺ひとりで自宅介護
    介護疲れでお困りなら、ショートステイとか年2回ぐらいしかつかえないけど短期入院の制度もありますよ。そういう情報はケアマネージャーが有能だと教えてもらえるけど、無能なケアマネージャーだと教えてもらえない場合があります。あとは保健所や役所の介護福祉の課で聞いてみてください。

    余談ですが、家は最初に頼んだケアマネが素人に毛が生えた程度の使えない人だったので、お断りして別のケアマネを頼んだらこっちのほうが有能でいろいろなことを教えてくれたり、やってくれたりしました。

    インクルージョンネットかながわが鎌倉でやったひきこもり問題のシンポジュウムでの参加者質問で、最近は、介護のためにひきこもり状態になる人が急増していると聞きました。
    親の介護で悩んでいる長期・後期ひきこもりのためのシンポジュウムとか交流会ができたいいですね。

    1. 勉強になります。親が死んだらどうする、とそればかり言われますが、人間なかなか死なないし、介護の問題のほうが先にきますね。

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