2009-02-08

ケータイ小説

ひきこもり釈迦 大乗の教え編

印度の雨季は長く激しい、川は氾濫してすべてを流し去る。この時期ひきこもりブッダは竹林から、高台にある信者によって寄進された寺院へと移る。そんな梅雨の時期のお話です。  弟子唯一のイケメン善男子の阿難(あなん)がひきこもりブッダのところにやってきました。尊いかたブッダよ、今日はどうしてもお尋ねしたいことがあります。我々は信者から布施を集めます。が、もし嘘をついて布施を集めている者がいるとしたら、いかがなものでしょうか。それは良い事でしょうか、悪いことでしょうか。ブッダは答えた、それは悪いことであると。ならばと阿難は一人の弟子の名前をブッダに伝えるのでした。 ***  ひきこもりブッダは不動明王の...