阿修羅ボイスで阿修羅語

 「あ゛あ゛」。このひらがなは、正確には発音できませんが、雰囲気は伝わるでしょう。ちょっと声がしゃがれ、イライラした気持ち、憎しみに変わる寸前に怒りをこめて、「あ゛あ゛」と発声する。これを、阿修羅ボイスと呼びます。

 ママンに「ご飯よー」と言われた時にいう、「あ゛あ゛」です。ひきこもり中年男子なら、言葉だけでなく、これにくわえて、家の中で家族にしか見せない阿修羅フェイスがくわわりますね。「あ゛あ゛」という阿修羅語の意味は、分かってるよ、うるせーなあ、別に腹なんかすいてねえんだよ、の意味が含まれています。そんないろいろな感情を「あ゛あ゛」で、すべて表現しきるのですから、ひきこもりの世界も奥深いです。

 ママンが「あれあれ、あれだから。自分であれしておいて」と語りかけ、ひきこもり息子が「あ゛ー」と答えるのです。これで通じ合う。ちなみに上↑のを翻訳すると、「今日は帰りが遅くなるから、夕飯は自分で食べておいて」となります。ひきこもりの親が老人介護必要になったらどうするかという話もありますが、もうすでに始まっているのです。実家で暮らしていると、このようにソフトに介護がはじまるのです。

 親子のコミュニケーションの鍵は阿修羅ボイスのなかにある。そのことを、これからの巡礼ツアーで説いていくつもりです。その時は生声で実演できるので、もっと詳しく正確に伝えられるはずですよ。

コメント

  1. 何回も怒鳴っているうちに、阿修羅ボイスが
    完成するのです。日々の積み重ねなのですよ。

  2. 阿修羅ボイス、素晴らしい!
    うちのママンとダディは、耳が遠くて何回も怒鳴る羽目になります。
    ついでに、少々ボケが入ってきた感じです。
    そんなこんなで、日々激闘の嵐です。
    私も阿修羅フェイスと阿修羅ボイスを会得したいと思います。

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