もし甥っ子が学校に行きたくないと言ったら

 その時、歴史が動いたふうに、もし甥っ子が学校に行きたくないと言ったとき、勝山おじさんは何というか。もう甥っ子も小学一年生、考えてるではなく何を言うか、はっきり決めなければいけない。

 火曜日と水曜日が好きだと、甥っ子が言っていました。理由は学校が午前中で終わり、そのあとやらなきゃいけないことが何もなく、自由だからだそうです。月曜と金曜が嫌だと言っておりました、反対の理由で、授業が五時間もあるからです。小学一年生で五時間は確かにつらいですなあ。ゆとり復活を希望します。

 さて決断をくださなければいけません。もし、甥っ子が学校に行きたくないと、おじさんに言ったのならどう答えるか。私はこう答えることに決めました。

 「さあ、どうでしょう。いかがなものでしょうか」

 これでいきます。甥っ子が何度聞こうと、このように答えます。確定です。おじさんなら、学校に行かなくてもいいとか、勉強よりゲームのほうが大切だと、答えると予想していた人もおるかと思いますが、いえいえ、そんな軽はずみなことは言いません。「さあ、どうでしょう。いかがなものでしょうか」、これで決まりです。

 だってさ、じゃあ、おじさんが死ねといったらお前も死ぬのかと言うことになるでしょ。学校に行きたくないから、学校に行かない。そんな人生の大一番、鬼のような命がけの大決心は、自分一人でするものです。他人に相談して、学校に行く行かないを決めるべきではない。ひきこもりはそんな甘いものじゃないんだよ。地獄の阿修羅王、武蔵坊内弁慶として生き抜く覚悟を、自分自身で決めなければ、とてもではないが、やっていけない世界です。修羅の世界なのです。

 不登校に理解のある大人の言うことを素直に聞いているだけじゃ、ひきこもり名人になれません。自ら考え、決断し、行動し、小石につまづいて、倒れて、泣いて過ごす。倒れたまま立ち上がれない。そうなった時、はじめて勝山おじさんの出番なのです。そこまでは、ぐっとこらえて我慢ですよ。

コメント

  1. そう、私は強い女が好きだ!
    自分で考え、決断し、行動する女。
    いわば自らを香車に例える、吉永小百合のような!
    彼女はああ見えて(?)切る時は
    鉈のごとき意志でバッサリ切りますからね。
    清原も巨人に行った瞬間に、キッパリと彼のファンを止めた。
    あとあの人とのあれは……はい与太コメはこれにて自制。

  2. 学校に行きたくないという男子に対する
    正しい対処法ですよ。悟りを開いた大人の対応です。
    失敗させないとね、自分で。理解のある大人の
    言うことを素直に聞いてしまうと、失敗できない、ひきこもり用語でいうところの
    成長ができなくなる、これはいかんのです。

  3. 勝山さんがこんなに男らしい考えをお持ちだとは。。。
    自分で悩み、考え、決める
    こうして少年は大人へなっていくのですね

  4. ずっとROMしておりましたが、初めてコメントさせていただきます。
    名人の心意気に全くもって感服いたしました。
    正にゴータマが仏陀となることになった中道の極みを見たような気がいたします。
    『安心ひきこもりライフ』の出版楽しみにしておりますぞ!

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