朝6時に起きる生活

 和歌山に滞在していた1週間、毎朝6時に、共育学舎を出発して、スラムで小屋づくりをするという生活をしていました。野外での作業なので暑すぎる昼間を避け、涼しい朝の時間に小屋作りをして、昼間は休みます。そして午後は、夕方4時から日が沈むまでの間、作業をするのです。

 朝6時に出発ですから、その準備を考えると5時半には完全に起きていないといけません。しかも、ただ起きるだけでなく、小屋づくりまでするのですから、本当の意味で、人生初の「朝型生活」に挑戦でした。未知の境遇。

 勝山おじさんの泣き所は、標準10時間睡眠という、怠け野郎ことロングスリーパーであることです。10時間寝てない状態は、私にとっては「寝不足」であり、疲れ&眠気がその分、蓄積されます。朝6時集合のために、朝5時半に起きようとすると、夜の7時半に寝なければ10時間睡眠は出来ません、いかがなものでしょうか。赤ちゃんでもこんな早く寝ません。夕方の作業が終わったあとに、温泉に行って、夕食、そのあとみんなと話をして過ごしていれば、どうしたって就寝は10時くらいになります。毎日が寝不足です。

 朝日を浴び小屋作りをする。太陽と労働。ひきこもりの怠け者にとっては、覚醒剤です。作業が終わる8時半か9時くらいには、眠気がぶっ飛んで、心も体も完全に目覚めている、だから昼寝ができない、眠くならないのです。それに、和歌山は朝と夜は比較的涼しいのですが、昼間は横浜と変わらないくらい暑い。共育学舎にはエアコンなん てないですから、午後の作業にそなえて、暑い旧小学校の教室で、もんもんと寝転びながら体力を充電することになります。

 一番目の前の敵、朝の起床。そいつを倒すために、無念ではあったのですが、食事のあとに、みんなの話を聞いてゆっくり過ごすという、いつもの共育学舎の楽しみを、「体を休めなければ、俺はだめになってしまう」という強迫観念から、断念しなければならなかった。私が訪問した一週間はお客さんが多くて、もうちょっと話を聞きたいな、という気持ちがあったのですが、虚弱体をいたわるこを優先せざるを得ないのです。

 これだけ気を使っていても、やはり早起きによる疲労が蓄積してきます。最初のうちは踏ん張りがききますが、後半はもう6時ぎりぎりに、トイレから走って集合場所にやって来るくらい、余裕がなくなる。自分の小屋を建てるわけですから、私が集合時間に遅れるなんて、できません。誰でもいい、5分、10分でもいい、遅刻してくれ、と心の中で願うようにまでなります。

 そんな一週間をおくったせいか、横浜に帰って来てからも、朝型生活が残っていて、朝はネットカフェにいって過ごすという生活をしています。朝はモーニングタイムで昼間に比べて料金が格安なのです。なかなか充実した、早朝ネットカフェ難民ライフですよ。

コメント

  1. 行って来ました和歌山。私も共育学舎に居候している
    身分なので、なんとも答えようがないのですが、
    まあ大丈夫じゃないでしょうか。

  2. 行ってらっしゃったのですね。
    混ぜてー。で行けるものなのですか?

  3. 高床式はかっこいいですよ。
    昔の家は縁の下が70センチだったという
    話を聞いて、高くしました。
    実際は沓石の分、さらに高くなっています。

  4. 柱が太くて床の高いすばらしい家ですね。トタンの雨音が楽しみですね。「人生のとまり木」というのはここでの活動を通して生活習慣を見直せるということもあるのですね。スラムよりも含みがあっていいネーミングですね。

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