人狼ゲームとしての教育機会確保法(2) 誰が人狼だったのか?

☆ストーリー☆
「ここはドブ川沿いの親不孝通りにある、不登校運動村。村人たちは、ほそぼそとではありますが、親の会やフリースクールなどのネットワークをつくり、平和な毎日を暮らしていました。しかし不幸なことに、ある日突然村を滅ぼそうとする人狼が村にまぎれこんで来ました! 彼らは昼は村人を装い、夜になると人狼になり、村人を一人殺します! 村人の誰もが標的になる可能性を持っています! 命に関わることなので、一刻も早く誰が狼か見破って、処刑しなければ人狼に食い尽くされて村が滅びてしまいます。一刻も早く人狼が誰か見破ってください!」

 教育機会確保法に関して賛成反対とあれやこれやとやってきたあれは、教育機会確保法という名の人狼ゲームであったと仮定して、ここではゲームの後日談(反省会)として、誰が人狼だったのか、答え合わせというか自己採点をしてみたいと思います。ゲームと違って現実では、法律が成立しても誰が人狼だったか、すぐには明らかにはなりません。が、法案にかかわっていれば、ほぼ確定と思える部分もあります。私の考察はこうです。

 村人のふりをしていたが、実は人狼だったというその典型的な人物が、元・文科省の亀田徹でしょう(現在は、LITALICOという発達障害で一儲けをたくらむ会社に天下りをしました)。亀田は私から見れば間違いなく人狼なのですが、バカな村人からすれば、文科省を良い方向に、法律を良い方向に変えようとする不登校に理解のある官僚、つまり村人に見えたようです(実際にやっていることは逆なのに、バカな村人をうまく騙しぬいた)。

 敵陣営とはいえ、ゲームであれば亀田に「ナイスプレイ!」と言ってあげたいくらいですが、現実におこったことですから、ただただ無念であります。法律成立後、亀田が文科省をやめて民間団体に天下りしたのも当然で、法律が成立した以上役割は終わっています。文科省に残るより、今すぐ民間企業に天下りして法律の活用法(税金を民間に流す方法)をレクチャーする仕事をするほうが自分を高く売ることができます。人狼として、亀田の行動は筋が通っていて正しい。

 法律をよく知り、活用法を心得ている亀田を雇い入れた、LITALICO(りたりこ)が今後、委託事業という名の助成金を獲得し、全国チェーン展開していくのは、まず間違いない。LITALICOはいい買い物をした。人狼陣営としてLITALICOの行動もまた正しい。

 教育機会確保法という名の人狼ゲームに登場した、ほぼ確定済みの、ほかの人狼についても紹介しましょう。

フリースクール東京シューレを訪問した安倍晋三総理、

スペースえん(NPOたまりば)を訪問した下村博文大臣、

この法案の超党派議員のまとめ役だった自民党の馳浩(知らない人も多いが、元プロレスラー)。

 普通に見れば、騙されようもない、右寄りの、見え見えの人狼だらけなのだが、自分たちフリースクールに得になる法律ができるかもしれないと、欲の皮がぱんぱんに突っ張った状態ですから、バカな村人はそれに気づけないのです。欲が客観的にものを見れなくさせるのです。

 それとは反対に、人狼陣営は、バカな村人にターゲットを絞り、大切にして、信頼させたあとで、利用する、という人狼ゲームの鉄則通りに動いているのがよくわかります。リアル人狼の周りには、いつもバカな村人がいる。写真がそれを証明していますよね。

 人狼ゲームに限らず、心理ゲームに勝つコツを知っていながら、教育機会確保法がゲームとは気づかず、ゲーム脳を発揮できなかった反省をこめて、あの時、何をすればよかったかをねちねち空想していきますぞ。〈続く

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