不登校運動の敗北(1)

 書きなぐりメモ。

 衆議院の文部科学委員会の傍聴に行ってきました。衆議院の文部科学委員会で不登校法案こと教育機会確保法案が審議されるというので見に行った。勉強になった。そのなかから、いくつか気になった点があったので紹介したい。

↓以下のサイトで当日の様子が見れます。
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&media_type=&deli_id=46211&time=

 民進党の寺田学議員の質疑に注目、50:51あたりからの発言です。これが東京シューレの奥地圭子さんが子どもたちを議員会館に連れて行ってやっているロビー活動と、瓜二つなのです。要するに文科大臣に「学校を休んでいいと言ってください」とお願いするというパフォーマンス。

 動画を見るのが億劫な人のために、おぼろげな文字起こし(省略してある)。大体こんなやり取り。

寺田学議員 
「死を覚悟するくらいなら学校なんて行かなくていいんですよと、大臣がこういう気持ちを持っていただけるだけで、どれくらいの子どもたちが救われるかわからないと思うんでよね。
 大臣にお伺いしたいのですが、学校に行くのは辛いから死ぬ、と思うくらいだったら、学校なんていかなくていいよと、私は考えているのですが、どう思われますか?」

松野文科大臣
「なによりも命が尊重されるということは、当然のことであると考えております」

 以上で終了。文科大臣の華麗なるスルーです。それにしても、自分の生き死にを文科大臣に預けるという、その奴隷根性はどこから生まれるのか。

 奴隷がその主人に「旦那様、どうか休みを与えてください」と頼んでいるのと同じじゃないか。寺田、お前は自分の頭を踏みつけている人に、どうか足をどけてくださいと頼むのか。

 こんなこと言っているとガンジーでもキレる。「インドが独立してもいいよって、言ってください」と大英帝国にお願いするようなものだろ。こんな事言っていると、キング牧師やマルコムXにゲバ棒でボコボコにされるぞ。「黒人にも人権があるよ、って言ってください」と白人にお願いするようなものだろ。

 助けてください、休んでいいよと言ってくださいと頼む、その文科大臣こそ、自分たちを苦しめている、張本人じゃないか。それに、助けてくれだの、休ませてくれだのと、いったいどういう教育を受けてきたんだ。おとなしく従っていれば、相手も悪いようにはしないはず、と思っているとしたら大間違いだぞ。

 と憤慨したところで、法案は粛々と可決されていく。傍聴席には人がいっぱいでした。奥地圭子さんと、その子分たちも来ていた。率先して強いものに媚びることで、自分だけは助かろうとする、そういう人間のことをアンクル・トムっていうんだ。傍聴席はアンクル・トムがたくさんいた。こいつらが不登校運動が獲得してきた権利を、委託事業というかたちの助成金と引き換えに、売り払ったのです。

 長くなったので、とりあえずこれまで。

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