本日、参議院文部科学委員会に傍聴に行ってきました。その感想。民進党と教育機会確保法案

 今さっき、家に帰ってきました。メモ代わりに、ブログに今日の感想を書いておきます。またまた国会審議の傍聴に国会に行ってきました。今度は参議院です。不登校対策こと、教育機会確保法案の審議&採決です。ネットでもその様子が見れますよ。以下のサイトで検索してみてください。

http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/
開会日:2016年12月6日
収録時間:約1時間19分
会議名:文教科学委員会

 私の目的は、こんなひどい法案を応援しているやつらが、どんな面をしているのか、この目で見てみたいという、目的でもなんでもないが、まあ今となっては、それくらいしかやることがねえですよ。

 委員会の審議、ネットの映像を見て、あれ? っと思う人がいると思うので、歴史の証人として、素人ですが、少し説明したいと思う。

 民進党に質疑についてです。民進党は、この教育機会確保法案に「賛成」なのです。なのに神本美恵子議員(民進党)及び、民進党推薦の外部参考人桜井智恵子さんは、あきらかにこの法案に反対なのです。

 なぜか。それは民進党の中に、個人としては反対の人はいるから。でも党内では賛成派が多数なので、民進党は賛成なのです。さらに党議拘束がかかっており、民進党議員は採決で反対することができない、すれば除名され、離党しなければならなくなります。

 この法案に附帯決議をつけたのは、民進党です。附帯決議とは何か。私もよく分かっていないのですが、辞書を調べてみると、法律上の効果はない、法案に対する「希望意見の表明」というものです。政府はこれを尊重しなければいけないそうですが、従う必要はない。尊重さえすればいいとも言える。

 附帯決議はある意味、法案を少しでも良くしようとするための、改善要求であったり、このように配慮してほしいというお願い、そんなものが書いてあるものなのですが、いかがなものでしょうか。

 超党派の議員立法で、なぜこんなものが付くのか。附帯決議なんかじゃなくて、法案そのものを良くすればいいじゃないか。法案そのものを改善すればいいじゃないか。配慮して欲しいという希望ではなく、配慮された法案をつくるのが超党派の議員立法じゃないか。

 自民党と文科省が、公明党と維新を引き連れて、悪い法案をつくるのは、これは当然である。TPPしかり、カジノ法案しかり。沖縄をいじめ、議員はワイロ。悪の軍団が、悪い法案を通そうする、それはもうわかりきっている。しかし、超党派で何をやっとるんですか。

 民進党がわからない。右手で自民党と一緒にひどい法案を書き、左手では改善配慮を求める附帯決議を書く、このような精神分裂作業をしている。これではたぶん、この法案に賛成しいる人にも、反対している人にも、悪い印象しか与えないだろう。神本議員も法案の問題点を指摘してくれたし、参考人を呼んだりといろいろがんばってくれた。院内集会、勉強会といろいろしてくれた。でもやはり最後の採決では賛成に手をあげるのです。党議拘束、党の方針と分かっていても、やはり人情としては割りきれないものがある。

 民進党のなかに個人として支持する議員はいる、が、もう民進党という政党自体を応援する必要はないんじゃないかと感じた。民進党の中身を、自民党寄りではなく、野党寄りに変える必要があるが、それは党員でない自分にはできないことだからさ。

 今回の、不登校対策法案で、問題点を指摘して反対してくれたのは、党としては、共産党、社民党、自由党(途中から)。個人としては、民進党の一部の議員です。

 と、締めの文章を書こうとしたが、実はまだ教育機会確保法案は、成立していない。あとは本会議で、きわめて形式的に、多数決をとって決める。賛成の諸君は起立を! なんて議長が言って、成立となります。それがいつかは分からない。明日かもしれない。なんとかならんですかのう。

修正、追伸を削除。神本議員は文教科学委員でした。

コメント

  1. 大事なことは子どもと話し合って決める
    と言っていましたが、いざとなれば子どもに話し合いはさせない。
    大人が話して、子どもに「理解させる」だけ。
    フリースクールには失望しました。

  2. 私は、この法案を推進してきたシューレを先頭にした(不登校支援団体)の皆さんの責任はとても、重いと思っています。
    優しいふりをして、結局は、キラキラ不登校をもちあげることで、不登校への社会的な理解がすすんでいると、宣伝して歩いている人達。
    一番の敵は味方だと思っていた人達の中に、いた。
    皮肉ですが、私は、この1年半を通じて、ひきこもる人達の思いを少しだけ、感じられました。絶望感からは、ひきこもることが、いちばんの回復への道なのかもしれない!理屈ではなく、肌で感じたというか。
    こんなことを書くと、怒られるかもしれませんが。(何もわかっていないと)
    不登校をしていた子どもに「これは、俺たちの為の法律ではなくて、大人の為の法律だよ」と言われました。私は、散々、息子にかみあわない提案をしてきました。わが子の不登校から6年が経過したからわかることがあります。本当に、子どもに申し訳ないことを沢山言ったり、やったりしてきたなと。
    しかし、今度は法律のお墨付きをつけて、様々な噛み合わないことが繰り広げられる。そして、それを推進したのは、シューレの皆さんだったということ。

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