学校外の指導≠フリースクール

 こんなのが出てきた。(@_@;)

意見書

「義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等 に関する法律案(仮称)に関する意見書」 by 奥地圭子

 多様なき教育法案を作っている自民党・丹羽座長へ、推進派の親玉、奥地圭子さんからの直訴状であります。今国会で法案を成立させて欲しいという懇願なのですが…、どうしても気になるというか、明らかな嘘があるので、私の歪んだ正義感からこれを正そうと思います。まず意見書から引用。

「小・中不登校生12.2万人のうち、学校外で指導を受けた子は約3.8万人で31%存在すると報告されています」

 ん? おやおや。いきなりフリースクールの子どもが9倍に増えたのか? いやそんなはずはない。おかしい。学校外の学びでなく、「指導」となっているところも怪しい。でも適応指導教室をいれても3.8万人にはならないはず。ということで、ひきこもり警察出動、このからくりを調べてみました。

 この奥地さんの意見書にある、2月26日発表された不登校に関する調査研究協力者会議の最終報告案というのはネットには公表されてないので、同会議が公表している中間報告の相談・指導等を受けた学校内外の機関等及び指導要録上出席扱いとした児童生徒の推移 (不登校児童生徒への支援に関する中間報告平成27年8月)を参考にしました。

 これによれば、平成25年度、学校外の機関でで相談・指導を受けた人は36400人、不登校全体の30.4%にあたる。確かにこの数字を見れば奥地意見書にある「学校外で指導を受けた子は約3.8万人で、31%存在する」というのも分かる。

 しかしですよ、なんていうか……、これは、学校外の学びとか、多様な学びとはなんの関係もない数字だ。この報告で学校外とされているのは、

①教育支援センター(適応指導教室)
②教育委員会所管の機関
③児童相談所
④保健所、精神保健福祉センター
⑤病院
⑥民間団体
⑦その他

 これ全部含めて「学校外」としている。それら全部あわせて30.4%なのです。民間団体(フリースクール)だけだと1.7%。 これをもって「実際上、学校外で学んでいる不登校の子どもの数は増加しており」というのは、完全な嘘。逮捕。

 嘘つきは泥棒のはじまり。議連の座長をあざむくような意見書を作成するとは、いったいどういう教育を受けてきたのか。あと念のため言っておくと、不登校全体のなかで、フリースクールに通っている子どもの割り合いが増えれば、フリースクールと関わりをもたない当事者、保護者、市民を、法案づくりから排除していい、ということにはならない。意味のない水増しをしている。

 追伸。デマを流すのは簡単だが、それを否定するのは手間がかかる。コストパフォーマンス悪すぎ。


この記事へのコメント

  1. 数字の操作は政治主導で工作されたものとも考えられますが、それが免罪符になる訳ではありません。つくづく残念なことです。

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