ブログ運営

俺メディアのつくりかた〈1〉

インターネットで発信すると、見知らぬ大勢がホームページにやってくる、そんな幻想をもってホームページを始めたのが、今から約21年前のことです。Word98を使ってホームページ作成し、加入プロバイダーの@niftyのサーバーにアップしました。 当時の私は文豪として、文芸誌の新人賞に小説を応募しておりましたが、そのすべてが一次選考ではねられていたのです。私は自分の書いているものの質を疑うことはせず、出版社の人はちゃんと読んでいない、最近の編集者は文学がわからないのだと、逆恨みし、憤懣やるかたない思いで悶々としておったのです。 そこにやってきたのが、Windows98搭載ノートパソコンとインターネット...
よもやま話

FOOD

巣ごもり、自粛、どんと来い。毎日をすこやかなに過ごすための、新しい趣味を発掘しています。そのひとつが、FOODです。 FOODとは、料理をつくることではなく、食物の写真を撮ること(外食は除く)。だから味よりも、いろどりが気になります。パセリ、糸唐辛子、ネギ、しその葉といった脇役に凝ることになる。脇役がいるといないとでは、見た目が大違いですからな。 重要なことは、パックに入っている食物をお皿へうつすこと。パックの中に入っている食べ物は死んでいると思ってもらいたい。プラスチックから食べ物を陶器にうつすだけで、スーパーで買ってきた、半額シール付きのパック寿司も、〝倍額〟へと生まれ変わるのです。 なぜ...
よもやま話

共有と所有

これは興味深いニュースです。ジブリの老人クリエイター連中が、ジブリ映画の画像を自由に使っていいと、どんどん公開し始めたのです。 彼らが時代感覚にすぐれ、新しい考えを持っているというわけではありません、逆です、古い人間です。宮崎駿もプロデューサーの鈴木敏夫も、若い頃は著作権なんか守っていませんでした。社会がゆるかったのです。写真でもなんでも、いいものがあったら、なにも考えずに〝ネタ〟として使って、それでなんの問題もなかったのです。 ただ自分たちが年をとりクリエイターとなると、時代の流れで、権利を主張し、守らせる側となります。それは、なんかおかしいんじゃないか、もっとゆるくたほうがいいんじゃないか...
よもやま話

最辛ゲーム機Xbox360を買った

ソニーがPS5の発売を発表しました。予約が殺到して、発売前なのに、すでに高額で転売されているとかいないとか、そんなニュースを見ているうちに、むくむくと引退していた趣味、テレビゲームを復活させたくなりました。 俺流、正しいテレビゲーム機の購入の法則。ゲームというのはお金のかからない貧乏人のための趣味です、だから子どもであろうと大人であろうと、まっとうなゲーマーであれば、予算は月500円(年6千円)までにしないといけません。 これではなんにも買えないと思うのは、無学なチンパンジーの意見でありまして、人間であるのならば工夫をして、月500円以下にすることができます。 本体価格+ソフト代÷ソフトの本数...
よもやま話

憂うつの秋

スポーツの秋、読書の秋、芸術の秋と、秋は一般的には夏の暑さが過ぎて、涼しく活動しやすい季節ですが、私のような夏男にとっては、秋は氷河期の始まりです。気温は下がる、日は短くなる。自然と気分はさがり、活動時間も短くなります。 夏の間は、暑い暑い、これじゃあなんにもできん、と言いつつ、ソーメンを食べ食べ、アイスクリームにむしゃぶりつき、熱中症も気にせずに、いつも以上に活動をしていました、それが夏男。強い日差しは覚醒剤と一緒で、どんな怠け者をも奮い立たせる力があります。暑さで、運動などしなくても汗は流れ、天然の毒抜きデトックスにもなります。体内にあるネバネバした陰気は、くまなく体外へ流れ出てくれるので...
よもやま話

「山奥ニート」やってます。を読んだ

2回読んだ、おもしろかった。村人全員R80の超限界集落で、原田知世うたうところの天国にいちばん近い村で、マウンテン・ニートが15人も集まって生活しているのですからな。 ヘンリー・デイビット・ソロー『森の生活』は2年間、マーク・ボイル『ぼくはお金を使わずに生きることにした』のは1年間。山奥ニートは5年間やっていて、しかもまだ継続中です。 私は縁があって、山奥ニートがまだいなかった頃の共生舎も知っています。当時の代表であった山本さん(敬意を込めて翁と呼ばしてもらいます)の思想を、この本で初めて知ることができました。俺要約すると、「人には自分にあった履物がある、靴に足をあわせるんやない、昔わらじを編...
ひきこもり

コツコツ努力をする習慣

とうとうコツコツ努力をするという習慣が身につきませんでした。いや、まだ48歳、残り30年はある、いまからでもコツコツやる人間になろう、今日から生まれ変わるぞと、心のなかで嘘をついて(自分に対して)、熱風を噴き上げるのですが、やはりそれだけで今日も今日とて何かするということはないのです。 コツコツやらないのなら、どうやっているのかというと、ときたまやってくるマッチ棒の火のような「やる気」が湧くときにちょこちょこってやっています。気が向くとはこういうこと、さっと手をつけて、ぐいぐいと進めるのですが、始めた瞬間が最大風速といったあんばいでして、その後は一気にだだ下がり、やる気マッチの炎はみるみるうち...
よもやま話

オンラインは目が合わない

オンライン飲み会は疲れる。2時間もやるとへとへとになる。そのうちに慣れるかなーって思っていたけれど、なかなか、あの居酒屋でやっていたときの開放感がでません、なぜか。 それは我々がゴリラだからじゃないのか(最近ずっとゴリラブーム)。ゴリラの挨拶は、相手の目を見ることです。どんなに近づいても、声をかけても、さわっても、そんなのは挨拶とは認めません。ゴリラはぐいっと顔を近づけて、人間でいうならガンを飛ばすくらいやって、それでようやく「よう!」くらいの挨拶になります。ゴリラは目を見ないやつをゆるさない、目を見ないやつを仲間として認めない。 人間も99%はゴリラなのですから、ゴリラほど見つめはしないけど...
教育

よりよい教育をすべての人に

ゴリラはすごい負けず嫌いだそうです。人間もそうですが、ゴリラはもっとそうなのです。そんなゴリラが目指す人間関係ならぬ、ゴリラ関係が〝対等〟です。どちらが上でも下でもない、対等な関係です。 一方、ニホンザルが(彼らも負けず嫌い)目指す人間関係ならぬ、ニホンザル関係はというと、それは自分の〝勝ち〟なのです。サル山のボス猿、あれです。強い者と弱い者をはっきりさせ、見せつけ、序列をつくる、それがニホンザルの目指す社会です。 ゴリラは対等、だからとったエサも分けなくてはいけません。バナナを持っていると、みんながよってきて「私にもわけろ」となるのです。ちなみに分けろと要求するのは、弱いゴリラの仕事だそうで...
ひきこもり

累積で考えれば挫折はない

毎日◯◯回やる、という発想が本来あかるい人類の気持ちを暗くしている。一日ごとに自分のやったことを、リセットして初期状態にするなんて、おかしなことじゃないか。昨日の自分は、今日の自分じゃないとでもいうのか。 生まれてから現在までを累積で物事を考えれば、この星から挫折がなくなると、六畳間であぐらをかきながら悟りました、マイ真理です。 昨日はやったのに、今日はやらなかった、そんな気持ちが、「俺はだめだ」という闇の種になのです、やらなかった日が続けば、「今日もまたやらなかった」と考えてしまい、だめの種が芽を吹き、花を咲かせ、立派なだめの実の収穫となります。 例えばみんなが筋トレに失敗するのはなぜか、そ...
love寂聴

模索舎で『love寂聴』を買ってください

love寂聴がごっそりと売れ残っておりました。愕然とした。先週のことです、私はコロナさわぎのなか、そんなのかんけーねーと、意気揚々と新宿三丁目にある模索舎にlove寂聴11号を納品しに行ったのです。 そこで目にしたのが、2年前に私が模索舎に納品した、前号のlove寂聴10号だったのです。それもひとつ、ふたつ、売れ残っている、そんなんじゃないんです。ほぼ、あの時のままだったのです。 頭髪がどさっと抜け落ちるくらいのショックを受けました。それなのに、私ときたら、最新作であるlove寂聴11号を〝10冊〟も持ってきてしまったのです。でも、だからなんだというのですか。模索舎への納品をやめないぞ。これは...
ひきこもり

自粛ニートの旧友再会

疎遠になっている友人と久しぶりに連絡をとるなら今がいい。「今、何しているの?」と相手に聞かれてもへっちゃらだからです。ただ笑って、「自粛しているよ」と言えばそれですんじゃうからです。だって俺もお前も、自粛プーなんでしょ、そうに決まっています。  自粛プー同士の気遣い、いたわりあいには、人間の美徳のすべてがつまっている。下世話な身辺調査はない、今の話なんかはしない、昔話しかしない、旧交を温めあう心の友がいるばかりです。 何年かぶりにもかかわらず、メールのやりとりはおどろくほどスムーズで、すぐにゆるいつながりが復活しますよ。かんたんな近況報告を終えたあとは、また会おう、コロナが収まったらなという、...
ひきこもり

怠け者になりなさいの思想

水木しげる先生の思想を誤解していました。「怠け者になりなさい」という先生の言葉を私は、がんばらなくてもいいんだよ、自分のペースで生きていけばいいんだよ、そんなありがちなメッセージのひとつと解釈していたのです。が、水木先生のエッセイを読んで、それが全然ちがうということに気付かされました、こうなのです。「99%の人間は無能なんです。いくら努力したって始まらないです。無駄な努力というものです」 by 水木しげる 我々しもじもの人間をバッサリと切っておるではないですか。おやおや、では水木先生自身はどうなんですか? というと「水木さんはアタマが良かったから」とおっしゃるのです。先生は我々の仲間ではなくて...
ひきこもり

ひきこもりニューノーマル

5ヶ月ぶりにJRの電車に乗りました。けっこうな数の民衆が、マスクをし、座席にすわってスマホをしております。民衆は自粛なんてしていないのですかな。 ながらく民衆から遠ざかっていたので、車内では圧迫感を感じました。少しでも民衆から距離をとろうと(無理なことですが)、出入り口のわきに立ち、自分が降りる駅までじっと耐えていたのです。 常々民衆と共に生きようと思っていながら、コロナさわぎ以降は、民衆の集う場にはいっさい行かずにいました。コロナもしばらくすれば収まるだろう、無理に外出するには及ばない、そう考えて、6畳間に寝そべって天井を眺めながら自粛を満喫しておったのです。 でもそれも私にひきこもりの才能...
よもやま話

なまけ神の安楽死論

安楽死の法制化の議論というのは、人を殺しても殺人罪に問われないようにするためにやる政治的手続きのことです。今話題になっている「ALS患者の嘱託殺人」を例にとれば、患者に致死薬を投与して殺した2人の医師を、殺人罪にしないための法律をつくることです。 法制化の議論において、安楽死の当事者というのは、殺されたALS患者の女性ではない、殺した二人の医師です。死んだ人の罪は問えないので、殺された側は関係がない(死体を裁く法律はない)。 安楽死の法制化というが、具体的にはどういうことか。それは誰なら殺しても殺人罪にならないか、人間の命に優劣をつけて、「例外リスト」をつくることです。私個人としては、こんなこ...
ひきこもり

特別給付金10万円を世帯主が渡してくれるか心配問題について

なまけ神の結論。部屋で素振りをすれば、何も言わなくても世帯主が10万円渡すようになります。 もらえるはずなのに「受け取れない」、そんなことでは困ります。国民一人ひとりに給付された10万円をネコババする不逞な輩を許してはなりません。非暴力不服従とはこういうことではない、ガンジーだっていざとなれば飛び蹴りくらいしたと聞いております。 素振りってどうやるのかという人に是非見てもらいたいのが、世界のホームラン王、王貞治の気迫あふれる素振りです。見てエナジーを受け取って欲しい。 さすが王さん。素振りの格が違います。日本刀(真剣)をつかって、天井から吊るされた紙を切るなんて、正気の沙汰ではありません。こ...
よもやま話

書評『自立へ追い立てられる社会』の第15章

『自立へ追い立てられる社会』の15章「教育支配からの逃走、戦略はゾミアが知っていた」伊藤書佳、を読んで語る、よもやま話です。 金井康治。たぶん誰もしならないだろうけれど、金井闘争の当事者です。金井闘争とは、金井くんが養護学校はイヤだ、障害があっても普通学校に通いたいと主張するも、学校に拒否されて通えない、それにもめげず自主登校という形で無理やり学校に行くも、文字通り門前払いをくらい外で立ち尽くすという、そんな40年くらいまえの闘争のことです。金井くんは、当時小学生。 そのあと小学校には行けなかったものの、中学校からは普通学校に行けるようになります。でもそこで待っていたのはクラスメイトからの「ぜ...
love寂聴

love寂聴 第11号 発売!!

love寂聴 第11号 A7 カラー 32ページ2020年7月23日発行お布施 20円祝・白寿/寂聴名言集/<寂聴先生関係なしの外伝・米山隆一伝>/危険信号・芦田先生が右旋回/生臭い有料アプリ/ * 2009年に第1号を作ってから早11年。2年ぶり11冊目のlove寂聴が完成しました。今回は寂聴先生でも、瀬戸内寂聴2世・芦田愛菜先生でもなく、どういうわけか米山隆一氏にスポットを当ててしまいました。誰も望んでない内容なのに32ページ増量となっております。 本来であれば、模索舎に納品したり、なんかの会に参加した時にどさくさにまぎれて手売りするのですが、コロナさわぎで、それができにくいのです。しかた...
ひきこもり

ひきこもり個人事業主は持続化給付金がもらえる説

誰もが10万円もらえるあの特別定額給付金のことではなく、前年と比較して売上げが50%以下の個人事業主がもらえる持続化給付金のお話です。 結論から言うと、俺はもらえたぞ! うひょー。自称・個人事業主の人であれば、ブロガー、ユーチューバー、フリーランス、アフィリエイター、作家、アーティストなんでもいい、言ったもん勝ちの職種であれば、誰でも持続化給付金を申請できる仕組みになっている。 これは私が発見したわけではなく、インターネット上ではそういうことを言っている人は何人もいました。ただ私が「世の中そんな甘いもんじゃない」「汗水流して働きなさい」といった偏見におかされていて、一顧だにせずスルーしていただ...
よもやま話

レベルの低い料理の話

ついに料理をおいしくする方法を発見しました。味の素をかけることです。あの化学調味料といわれる、なんだかわからないアレをちょこっと振りかけるだけで、なんでもかんでもおいしくなってしまう。衝撃を受けました。 自然に存在しないものは体に良くないと信じて、避けていた化学調味料が、肉も野菜もおいしくするのです。だしの素、鶏ガラスープの素などいろいろ名前は違えども、結局は同じ「謎の粉」です。 本来であれば、昆布・かつおぶし・にぼしなどから自然のダシをとる。これらを鍋で煮ればうまいダシはとれる。化学調味料なんか、すっこんでろです。 でも現実に1人分の昼飯をつくるのに、いちいち昆布を煮てまでダシをとろうという...
よもやま話

気持ちは年をとらない

人間の「気持ち」というのは、15歳~20歳くらいで止まっていて、それ以上は歳をとらない。48歳になっても、この先60歳、70歳になろうとも、気持ちは若いままです。 もう30歳だ、40歳だ、俺ももう若くはないんだと言って、おじさんぶってみても、おじさんの演技をしているだけであって、やはり気持ちは若い頃のままなのです。みんなそうです。 町にいる、おじいさん、おばあさんが円熟もせず、人徳兼ね備えない、我がままな人間なのも、気持ちが若いからです。中身は中学生なのです。そうだとわかれば、みなさんも日々目にしているあれやこれも納得できるのではないでしょうか。年寄りの皮をかぶった中学生が、町中でいきっとるだ...
よもやま話

クソポエム

クソポエムⅠ野菜不足を野菜ジュースで補おうとしている時点で貧乏人ですこころがまずしい野菜不足は野菜を食べて解消する野菜を食べなはれ はよ  はよクソポエムⅡ夕方過ぎの半額シール油っこいおかずと冷えたご飯コカコーラは砂糖水貧困と 肥満の  直列配列
よもやま話

書評『三人姉妹』

「モスクワへ、モスクワへ」と三人姉妹がただ言い続ける作品(戯曲)。読んでない人はまさかそんなはずはないと思うかもしれないが、読んだことのある人なら、当たらずといえども遠からずと思っていただけるのではないか。 井伏鱒二や太宰治も大好きだったロシアの文豪チェーホフの四大戯曲のひとつです。アイドルも舞台で演じています。そういうきっかけがなければ、誰も読まない作品だと思う。三人姉妹より、『桜の園』のほうが有名だけど、あえて三人姉妹を取り上げます。 両作ともつまんないけど、桜の園がつまらないのには理由がある。主人公の貴族たちが没落していく一番の理由が、農奴制度(奴隷制度)の廃止だからです。主人公たちは、...
よもやま話

書評『回想の太宰治』

津島美知子『回想の太宰治』がおもしろい。内容を一言でいうなら、太宰おちょこ伝です。 その前に、読書人たるもの、作家の書いた小説を読むべきです。作家がどういう人だったとか、作品の舞台裏とか、そんなことは関係ないはず。が、作家が故人であると、もう新しいものを読むことはできないわけで、ファンとしてはこういう回想録に手をだしてしまうのもしかたがないこと、と言い訳をしておきます。 太宰の本妻が書いただけあって、しみじみと太宰の器の小ささを後世に伝える、いい逸話がたくさん書いてあります。そのなかで、私の心にいちばん響いたのが、太宰の〝ケチっぷり〟です。 太宰は小説のなかで、自分は吝嗇だ、ケチだということを...
よもやま話

Zoomでモアイ像にはなりたくない

ポートレイト(肖像写真、人物写真)において一番やってはいけないことは、下から撮影することだと聞いております。下から撮っていいのは大仏とゴジラだけ。 Zoomを使った、オンライン飲み会、オンライン会議をやるにあたって、私が気になったのもその点でした。 Webカメラというは、たいていノートパソコンの枠の部分についています。つまりノートパソコンを机の上においてZoomをすると、もしくはスマートフォンを机の上においてやると、必然的にカメラは下から見上げる角度で撮ることなります。ポートレイトでタブーとされている、下からの角度です。 Zoomに参加している人の何人かが、イースター島のモアイ像のようになって...
ひきこもり

告知『いまこそ語ろう、それぞれのひきこもり』

只今発売中の『いまこそ語ろう、それぞれのひきこもり』林恭子・斎藤環編に、私もちょろっと書いております。 自分の文章って、書いてからしばらく経つと恥ずかしくなるので、どうしても読めないかったのですが、現実逃避して見本誌を放置しておくのもよくないと思い、先ほど勇気を出して自分の書いたものを読み返してみました。 ちょっと前半、文章がもたもたしているけれども、後半になればちょっとおもしろくなるぞ。よかったら手にとって読んでみてください。生臭いけどアマゾンのアフィリエイトを貼っておきます。
よもやま話

ひきこもり名人の「バリカン選び」

コロナ騒ぎの影響を受け、バリカンが売れているとか、いないとか。ご存知のこととは思いますが、私はコロナとは関係なく20年間、バリカンでセルフカットをしております。そんな私から〝丸刈りセルフカット〟デビューしようと思っている君へ、必須道具バリカンの選びかたについて、ちょっぴり語ってみたい。 結論を言ってしまうと、自分ひとりで、バリカンを使って丸刈りにするというのであれば、バリカンは何でもいい。どこのメーカーのものであっても幸せになれます。これから買おうとするのなら、安いやつでかまいません。 私も安いという理由だけで「IZUMI」という聞いたこともないメーカーのバリカンを長年愛用していました。ただし...
よもやま話

卵は完全食

人間が生きていくのに必要なものはすべて卵の中につまっている。一日一個食べれば、完全な調和が手に入る。 卵は宇宙である、食べすぎてはいけない、一日どんなに多くても二個までにしたまえ。 朝に卵を食べたのなら、もうその日は卵は食べない。逆に、朝食べていないのなら、お昼には、是非とも卵を食べたい。 卵は完全食である、これだけは必ず覚えておいて欲しい。卵なしにひきこもることは不可能だと思ってもらいたい。それがなまけ神からの教えです。 ゆで卵は沸騰したお湯に7~8分、基本は弱火でことこと茹でつつ、勝負所のラスト1分、中火でぐつぐつ茹であげます。そうすると、とろりとした半熟卵になる。完全な卵が、さらに完全に...
よもやま話

ひきこもり個人事業主がやるべき、コロナウイルス対策に関する申請手続き【まとめ】

やあ、自称・個人事業主諸君。アフェリエイトだったり、ユーチューブだったり、ヤフオクやメルカリでコツコツと物を売って、ちょっぴりと稼いでいる個人事業主たちよ。もしくは、作家だ、ライターだ、フリーランスだと言い張って、わずかな原稿料を、年に数回受け取るだけの底辺文豪たちよ。 ひきこもり業界にはこんな個人事業主が数多いるとか、いないとか。そんなひきこもり個人事業主の楽しみというのは、稼ぎが多い少なではなく、書類の手続きはしっかりやって、働いている気分を味わうこだと聞いております。コロナさわぎで、我々も影響を受けているわけですから、個人事業主に対する救済制度があるならば、申請するしかありません。 ただ...
よもやま話

商品レポ『シャープのマスク』

もうすぐ品不足も解消して、マスクの価格が下がるであろうことは、目に見えているのですが、ないものはない。このご時世、マスクなしに買い物するのは気がひけるので、インターネットで話題の「シャープのマスク」を購入しました。 シャープの通販サイトでのみ買える一品です。が、どういうわけか、名前とメールアドレスと電話番号を入力して応募ボタンを押すと、エラー画面が出るという、鬼のような仕様になっておりまして、まともな人間であれば、すぐに買うのを諦める。ですが、私はまともではありません。エラー画面が出ても挫けず、ブラウザを更新、F5ボタンを連打、連打で、ひたすら応募を繰り返していました。ファミコン仕込みの連打は...
ひきこもり

なまけ神の「STAY HOME」

なまけ神にとって、「STAY HOME ウチで過ごそう」なんてものは、袋の中のモノを取り出すのと同じくらい簡単なことで、気にもとめていませんでした。 昨日など、あんまり夜ふかしばかりするのは良くないと思い、早めに寝たのですが、起きる時間はいつもと一緒でした。寝る時間だけが増えたのです。これが、なまけ神(怠惰之神)の力です。 そんな、なまけ神でもステイホームにおいて、しくじったなということがいくつかあります。なまけ神が失敗したのですから、なまけていない、凡庸な民ならなおのことと思い、反省を込めて書き並べておきます。三点、こんなことをしてしまいました。・コロナウイルスの情報収集 コロナが流行り始め...
よもやま話

商品レポ『ネギカッター』

1回使えば元が取れる、勝ち組料理アイテム、それが『ネギカッター』です。これを使えば、千切りより細かい白髪ネギが簡単につくれます。 カッターの刃が7枚並んだ形状のもので、刃先をネギの表面に差し込み、ゆっくりと引くだけで、細かい千切りができるのです。 アッハッハッなのです。料理人の技が、こうも簡単にできてしまうのですからな。愉快でたまりません。この神の料理器具が、ダイソーで100円+税で手に入ります。 ネギカッターを使うためにネギを買ってしまう、そんな逆転現象が起きてしまうくらいの、すぐれた一品。超お薦めですぞ。
よもやま話

書評『走れメロス』

太宰治が、走れメロスを書くきっかけになったのが、熱海事件といわれるものです。 どういうものかというと(細かいところは省略します)、旅行で借金をつくった太宰が、親友である檀一雄を借金の人質として旅館に残し、東京に金策にでかけました。だけど太宰は行ったっきりで戻ってこない。壇がしびれをきらして東京に行くと、太宰は井伏鱒二と将棋を指していたのです。あまりのことに壇が憤慨すると、太宰は「待つ身がつらいかね、待たせる身がつらいかね」と言ったという。壇は、それ以上、太宰を責めなかった。 メロスは走ったけど、太宰治は友情と信頼のために、一歩も走らなかったのです。ただ、熱海の檀一雄をなかったことにして、放置し...
よもやま話

書評『お料理一年生』

これ一冊で、すべての料理をつくってきました。そして20年間、ずっと一年生のままです。ネギは茹でて食べるのか、それとも生で食べるのか、それすら分からないレベルの人向けの料理実用書であります。「塩少々」と言われても、具体的にどれくらいの量なのか分からない。それほどひどい料理音痴に、手取り足取り、お料理一年生〝先生〟はやさしく教えてくれます。 私もこの本のおかげで、もやし、キャベツ、ほうれん草、ネギの食べ方を知ることができました。感謝。先生はお料理のことならなんでも知っています。 私は、『お料理一年生』をひきこもり推薦図書とすることにしました。 ひきこもりに必要な体力・免疫力をつけるのに、バランスの...
よもやま話

続・コロナとひきこもり

コロナ騒ぎで、もう1ヶ月くらい自主隔離しています。「コロナウイルスなんてただの風邪だ、関係ねえ」なんていう予想は外れに外れてしまい、お恥ずかしい限りです。予想を外したのにもかかわらず、自主隔離をしていたのは、寝たきり老婆ママンに感染させたらまずいなという孝行心からです。今思うと、ママンのおたけびは、コロナウイルスの流行に対する警告だったのですな。 そんなわけで、日々、座布団を枕がわりにして畳に寝転び、天井を眺めながら空想をしております。 空想の種は、たんぽぽの綿毛のように、ふわふわと6畳間へ飛んできます。例えば、アイドル歌手で一番歌がうまいのは誰か? そんな空想の種が春の陽気とともにやってくる...
よもやま話

メリカリでポイント消化

当たるはずもない懸賞やプレゼントに応募するやつはバカだよ。人一倍運が悪いくせに、人生うまくいってないくせに、せっせと応募ばっかして外しまくって、みっともねえとはそういうことさ。懸賞乞食にだけなりたくない、そう思いつつ、ひそかに懸賞やプレゼントにエントリーしている、48歳のひきこもりおじさんが、いるとか、いないとか。 うひょひょひょー、当たったぞーい、冴えない人生に光が当たったぞー、メルカリの、「パシャシュッピーン」キャンペーンに参加していたら、メルカリポイントが1万円分も当選しました。勝ち組だ、うれぴー。 ただ、もらえたのは「期間限定ポイント」ですので、大急ぎでメルカリで買い物をすることとなり...
ひきこもりブッダ全国巡礼ツアー

いまさら質疑応答

人前で話すときに、私が心がけていることはことは早口にならないようにすることです。プレゼンやスピーチの本を読んでみてください、たいてい早口になってはいかん、と書かれております。だから2/2のたんぽぽ子育て講演会のときも、そのことを強く心がけて話をしておりました。その結果、「すごく、もっさりしていた」「おじいさんみたいだ」 と終わったあとに、言われてしまいました。話し方が遅すぎたのです。 予定していた話も消化できませんでした。しかたなく質疑応答のコーナーで、ひきこもり生活の極意について話すことになりました。そのせいで質疑応答のコーナーは、質問をもらうだけで、なにも答えないという、そのようなことにな...
ひきこもり

だめ人間のTODOリスト

だめ人間はできもしないTODOリストを作成する。優先度が高い順にやることをリスト化して並べていき、上から順番にこなしていく、はずなのだけれど。 いつも、最初だけなのです。TODOリストを作った直後だけ張り切ってやりますが、すぐに飽きてしまい、やらないリスト、放置リストになってしまいます。もうお気づきでしょうが、48年間、私が繰り返してきたことでございます。 そんな嘘TODOリストをつくっては、インチキ自己啓発に失敗してきた私が新たに発明したのが、一本絞りTODOリストです。やることが2つでは多すぎる、1日にやるとは1つまでにする。例えば或日の私のTODOリストはこんな感じです。 ・畳んだ洗濯物...
よもやま話

コロナとひきこもり

コロナウイルスなんてただの風邪だ、関係ねえ、と思いつつ9日間ほど部屋にこもっていました。 私自身がコロナに感染しようと生き延びる自信はあるのですが、万が一、10万分の1の確率で感染したとして、そのコロナウイルスが私を通じ、ビリヤードの玉のように、コロコロと寝たきり老婆ママンめがけて転がっていったらどうなるでしょう、ママン即死するんじゃないか、そんな怖い空想すると外出しようという気になりません。 でもさすがに9日間もこもっていると、もんもんを通り越して、ノイローゼのようになってきました、朝から寝るまでずっとユーチューブを見ているのですからな。このままユーチューブゾンビとして一生を終えるわけにはい...
ひきこもり

手続きをしない無職はどんづまる

本日、自立支援医療の更新の手続きをしてきました。面倒ですが、毎年やらなきゃいけないことです。今年は診断書も必要だったので、クリニックにも行ったり来たりして、あれこれと用意し、いつもよりもさらに面倒でした。社会保障というのは、個人ではなく世帯単位の収入が重要となってきます。なので必要書類として、家族の健康保険証が必要。私の場合ですと、寝たきり要介護5の老婆ママンの保険証が必須となります。 アガガガガアァァァァァァーー。毎朝の5時からおたけぶママンの保険証を、なんとかダディーから借りて、いざ区役所へと向かうのです。私はプロですから、すべての書類をひとつも欠けることなく一発で揃えることができます。で...
よもやま話

プリンター無抵抗主義

1年に1度、年賀状をつくるとき以外は、地味で静かで目立たないくせに、インクの減りだけは抜群に早い。そんな世界中で、使用者をムカつかせ続けるパソコン周辺機器、それがプリンターであります。 ひきこもりパソコン博士として、「どこのプリンターがいいか?」とIT弱者の方からよく聞かれるのですが、私も20年以上プリンターと付き合ってきました。何台ものプリンターを使用してきました。純正以外の互換インクも試したり、スポイトのようなものを使い、手作業で100均ダイソーインクをタンクに注入したこともあります。維持費を安くするための、あれやこれやの工夫をこらして、プリンターと付き合ってきました。そしてこのような結論...
ひきこもり

囚人とひきこもり

懲役刑を科せられている囚人の作業に払われる賃金(報奨金)は、月当たり約4200円だとか。時給にすると、まあせいぜい30円くらいですかね。 一方ひきこもりはというと、クローズアップ現代でも紹介された秋田県藤里町の中間就労支援「お食事処 こみっと」の場合ですと、時給150円~となります。囚人の約5倍も貰えるのです。 でも罪をおかしていない、ひきこもっていない秋田県人の賃金は時給860円~ですから、それと比べるてしまうと、比べてはいけないのでしょうが、ひきこもりは労働者よりは囚人に近い存在なのです。アイツラは、ひきこもりのことをそのように扱っているです、そのことをよく肝に銘じておきましょう。
よもやま話

社会的信用のない人用カード

ファミリーマート、すき家、マツモトキヨシの3店で「デビットカード」というのを使ってみました。初めてなのでおどおどと、びびりながらではありましたが、意外とすんなりと使えた。 なぜ、にわかにこんな怪しげなカードを使い始めたかというと、それは、デビッドカードを3回使うと1000円キャッシュバックされるという乞食キャンペーンに参加するためです。浅ましいとはこういうことですな。 ジャパンネット銀行のキャッシューカードには、おまけのようにVISAデビットカードの機能が付いています。これがどんな機能かというと、「クレジットカードのようなもの」なのです。お店で使うときも、店員に「クレジットカードで」と言って使...
ひきこもり

心の田を耕す農夫

ある村でのこと。すべてを見通す人、目覚めた人ブッダに対し、「なぜ働かずに食うのか」と村のバラモン(司祭者)が尋ねました。ブッダはこう答えました。「バラモンよ、わたしは智慧の鍬で心の田を耕し、悟りの果実をもたらすのです」「バラモンよ、この収穫これが人々を苦悩から解放させるのです」と。そうです、そうですとも。ひきこもりも心の田を耕す農夫であります。毎日毎日、耕してばかりでございます。 目覚めた人、すべてを見通す眼ある人ブッダは働くことを禁止しておりました。正確にいえば、心の田は耕しても、実際の田を耕して収穫を得ることを禁止していたのです。だから心の稲は実れども、空腹を満たす食べ物は手にはいりません...
ひきこもりブッダ全国巡礼ツアー

【告知】たんぽぽ子育て講演会『安心! 不登校・ひきこもりライフ』 2020年2月2日(日)

※無事終了しました。ありがとうございました。m(_ _)m 久しぶりの講演会です。たっぷり身の上話をします、ぜひお越しください。お申し込みは、メールかFAXで。しゃるうぃー。■ たんぽぽ子育て講演会『安心! 不登校・ひきこもりライフ』会 場 横浜市鶴見区社会福祉協議会多目的室 (JR鶴見駅東口か7分)日 時 2020年2月2日(日)時 間 13:30~16:00参 上 勝山実(名人)参加費 500円(資料代)定 員 主 催 フリースペースたんぽぽ連絡先
よもやま話

ゲーム禁止条例

ゲームはよくできている。ちゃんとゲーム中毒になるように、うまくつくられている。私も小学生のときに、ゲームウォッチを手にしたとたん、すぐに、その場でゲーム中毒になりました。あんな原始的なもので中毒になるのですから、最新のゲームでは、もう抵抗するすべはありません。 ゲームは序盤はかんたんにさくさく進むけれど、だんだんちょっとずつ難しくなっていく。もうちょっとだけと思ってやると、少しうまくいく、でもまた絶妙なところで死んでしまう(負けてしまう)、リスタート、またいいところで死ぬ、リスタートというのを繰り返していくと、カーーーーッと頭が熱くなってくる、これがゲーム中毒のはじまりなのです。 もうちょっと...
ひきこもり

9060問題

高校を中退してから30年近くもぷらぷらして、定職にもつくことなく、ひきこもり生活をしてまいりました。が、ここにきて、8050問題という言葉のせいで、50歳に満たない、年齢の足りてない、若手ひきこもりの扱いを受けるはめになったのです。このベテランの私が、年齢不足なのです。20代、30代のひきこもりなんて、子ども扱いですよ。 でも、こういう状況になることはある程度予想していました。ひきこもり問題というのは月日が経つにつれてうやむやになり、新たなゴールがかっこ"未来"に設定されるという歴史を繰り返しているからです。1990年代、まだひきこもりという言葉もなかったころ、一般的な感覚では25歳までに正社...
ひきこもり

空の鳥を見よ

「空の鳥を見よ、播かず、刈らず、倉に収めず。それでも天の父はこれを養っている。まして君たちはこれよりも遥かに優れたものじゃないか」と、イエスはおっしゃっています。空の鳥とは、子ども部屋で寝そべり、天井を眺めて空想の羽をはばたかせているひきこもりのことだと聞いております。すでに2000年前に、あのお方は、すべてお見通しだったのですな。もはや我々のような俗物に、付け加えるようなことはなにもありません。 思い煩うな、どーんといけ、くよくよせず葡萄酒でも飲みたまえ、そういうことです。なんで働かないのかと聞かれたら、「空の鳥を見よ」と答えればよいのです。
よもやま話

カルロス・ゴーンはMr.ビーンの真似をしている

年末年始、カルロス・ゴーン氏がずいぶんと調子にのっていました。ゴーン氏がなにをどう言おうと、リストラ首切り男であることに変わりはない。ゴーン氏の、経営者としての成功と言われているもののほとんどは、労働者の犠牲の上に成り立っているのです。 日産の社員はもちろん、日本人にとって、ゴーン氏は有能な経営者なんかじゃない、こんなやつ日本にいらない、なんて思っていたら、レバノンに行ってしまいましたな。ジェンキンス氏以来となる、脱走兵です。テレビも新聞も大賑わいです。 ゴーン氏は脱走に成功しましたから、もう裁判はないし、逮捕されることもありません。ただ泥棒かつ脱走犯という印象の悪さは、いかんともし難いものが...
よもやま話

ひきこもりのさえずり

日も短くなり、寒くなってきましたので、そろそろ冬眠しようと思います。ブログもしばらくお休みです。春が待ち遠しいですのう。* 追伸。2006年くらいから、ブログを書き続けておりまして、その数は千以上になりました。どんなものだろうと、過去の記事を読み返してみたところ、寄せては返す波のように同じような“身の上話”ばかり書いております。自分で自分に驚きました、こんな進歩がない人間っているのですな。ずっと同じ場所で足踏みをしております。 反省しているようで反省していない、後悔しているようで後悔していない、ぐるぐる同じとろこを回り続ける輪廻の男。もしそんな、潮の満ち引きのような、よもやま話に興味がありまし...