甥っ子、泣かしました(3)

 風邪が治りました。これで甥っ子とも遊べます。年齢差3歳の甥っ子が2人いる、というのは結構困るものです。両方大事な時期じゃないですか。長男は学校でつらい思いをしているのだから遊んでやらなければいけない、次男坊は4歳で遊びたいさかりです。3歳とか4歳の時期に好きなだけ遊んであげないと、なついてもらえません、おじさんの人気が出ないのです。

 甥っ子が来たときだけは、家族みんな揃って偽善食卓を囲みます。私が高校1年になってから1回もやっていなかったことが、甥っ子が来訪するたびにおこなわれています。団らんには楽しい会話がつきもの。でも、爺さん、婆さん、ひきこもりおじさん、小学生、保育園児に共通する話題がなどない。そんななか、空気を読む男、ひきこもり幹部候補生の甥っ子長男坊が、食卓の会話をリードします。

 今回のお題は「割り算って、どういうこと?」ということです。ちなみにまだ甥っ子は小学校1年生で足し算と引き算しかならっていません。足し算引き算すら、よくできていない。にもかかわらず、関心があるのは、足し算の向こう側、「割り算」なのです。

 「それはね、割るから、割り算なんだよ」と老爺がやさしく、わけのわからないことを教え始めました、これはいかん、おじさんの出番ですな。えっへん。勉強だけが得意だった元ガリ勉の出番です。

 テーブルの上の餃子を使いました。このバックの中に8個餃子あるじゃん、これをおじさんと2人で分けようよ、8個の餃子を2人で割ろうよ、これが8÷2なんだよと、教えると甥っ子が身悶えしはじめました。8個の餃子をおじさんと2人で分ける、そうすると一人何個になるか。小学1年生には超難問のようで、頭を抱え身悶えするのです。こういうリアクションの良さがいい。教えがいがある。

 箸をつかってパックの中にある餃子をわけてやると、ハッとひらめいたようで4だと言いました。そう、「それが割り算ですよ」と言ったところで次男坊が餃子を2つほどパクパク食べ始めました。おやおや次男坊版かまってプリーズです。

 しかし、われながらいい先生ぶりに気をよくしたので、次男坊に食べられた餃子の残りを使ってさらに復習。6個の餃子、これをおじさんだけじゃなく、老爺もいれて3人でわけたら、1人いくつ食べられる? 6÷3だよと問題を出すと、また同じように体をくねくねさせて、全身で考えるのです。難しすぎるということなのでしょう。箸で餃子をわけてヒントを与えると正解してくれました。

 かまってもらえない次男坊がさらに餃子を1個食べ、餃子が5個になったので、おじさんの割り算の授業はここでおしまいになりました。
<続く>


この記事へのコメント

  1. 初めてコメントします。ブログ、愛読してます。今年から心理学部の女子大生になります、紫乃と申しますm(__)m甥っ子さん、相変わらず可愛いですねー。甥っ子さんのファンになりそうです。。

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