甥っ子、泣かしました(2)

 長男坊はもう小学生ですから、今日は風邪ひいているから遊べないと言えばそれですむ。でも4歳の次男坊にはそんなことは通じません。「よし、じゃあ俺も一緒に寝るぞ」と言っておじさんの部屋に飛び込んできます。

 おじさんの風邪が伝染るから、だめだと言っても「俺も風邪ひいているから大丈夫」と緑色の鼻水をながし、肺病のような咳をしながら、おじさんの部屋へアタックをかけてきます。こんなインフルエンザ級のバイ菌が、ひきこもり無菌室に入ってこれられては困るので、出てけ、来るなと鬼の形相で次男坊を追い返しました。

 またひとつ、甥っ子との間に溝が出来てしまったようで、とても悲しいです。

 おじさんがいないと暇だ、やることがないと言うことなのでしょうか、隣の部屋で兄弟ゲンカが始まりました、おやおや次男坊の泣き声が聞こえてきます。おじさん失格ですな。このままでは兄弟そろってふてくされの憎たらしいひきこもりになってしまいます。早く風邪を治したい、そのために、だんまりを決め込み、ひたすら寝て過ごすのでした。<続く>

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