ぶいーん

 遠くから子供が駆けてくる足音、それが家の前でぴたりとやむ。ドアのチャイムの連打による、ピンポンの音鳴り響くのを合図に、甥っ子兄弟がおじさんの部屋にやって来ます。

 「ぶいーん。やるぞ、部員! 特訓だ」

 室内ドッチボール部の招集です。電気を消し、部屋の隅で息を殺して隠れていましたが、部長に見つけられてしまいました。甥っ子部長(9歳)は学校のドッチボール大会で優勝したらしく、只今非常にノッています。子どもの勢いを殺すことなど、教育者である勝山おじさんにはできません、約一時間の室内ドッチ練習に付き合うはめになりました。

 甥っ子には必殺技がある。どういうものかというと、至近距離から思いっきりボールをぶん投げるというもの。大人でも怖いと感じるスピードある必殺技です。しかし子ども相手に本気を出すでおなじみの、勝山おじさんにも必殺技があります。

 アンダースロー。ロッテの渡辺俊介ばりの下手投げで相手のヒザあたりを狙う。取れない、よけられない、老獪なピッチングは百発百中。あまりの必殺ぶりに甥っ子から「おじさん、その技中止」とダメ出しをくらいました。過ぎたるは及ばざるが如しとは、このことですのう。

 その頃、もうひとりの甥っ子、次男坊(5歳)は何をしているのかというと、トランプを取り出して、その枚数を数えるという遊び? をしていました。おじさんはカワイそうに思い、相手をしてあげようと声をかけるも、「一人でやるからいい」と拒否されてしまいました。アゴをぐいっとつかんで泣かせてしまって以来、次男坊としっくりきません。どうしたらいいでしょう。それと、厳しすぎる部活動を和らげる方法を知っている人がいたら教えてください。


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