午前中版ネットカフェ難民

 家を改装工事中です。風呂とトイレと台所をリフォームする。そのため朝9時から、夕方の5時まで職人さんが家の中にいるので、それを避けるためのネットカフェ難民しています。どこからどうみてもひきこもりニートであることが、業者の人に完全に伝わってしまうのは、名人を名乗っていても気恥ずかしい。

 近所のネットカフェではモーニングサービスというのをやっていて、朝の9時から14時まで800円となかなかお得です。ここのフラット席というのが、ネット難民ご用達の部屋になっており、ぎりぎり横になれる広さで愛用しています。小屋暮らしの練習のようなものですよ。

 毎朝、強制的に家を出る。これが1カ月続きます。昔は図書館に通ったものですが、どうしても眠りたいというか、横になりたい、パソコンも使いたいとなると、ネットカフェです。でも同じことを考えているひきこもり男子が私のほかにもいるようで、今日なんかフラット席が満席でした。しかたなくリクライニング席です。新聞読んだり、マンガ雑誌をよんだり、ここは楽園なのかと思います。

 実家で親と暮らし続けて42年、ひきこもり界の苦行僧、マゾなのではとも言われますが、やはり親のいない、誰にも気兼ねなくのびのびとねっ転がれるスペースはいいですな。ひきこもりには、一人一軒小屋かネットカフェスペースがあれば、精神的にかなりホッとできるんじゃないか。

 800円×週6日=4800円。一か月通うと19400円か、ひきこもり事務所としては、悪くない値段。朝早起きして出勤、ネットカフェ難民リフレッシュ、どうせ何もしないで過ぎてしまう、怠惰な午前の時間をネットカフェ通勤に変えれば、気分転換になりそうだ。行くまではだるいが、来てしまえば結構楽しい。だらだら眠りゾンビ生活を何とかしなきゃと思っている人に、ネットカフェ通勤がお薦め。

コメント

  1. 貴重な居場所である、自分の部屋の周りを
    人で囲まれるのはつらいですのう。
    図書館には常に「仲間」がいますよね。
    今もネットカフェにいます。基本実家主義ですが
    家の外に居場所があると、なんて快適なんだーーーって思います。

  2. わたしはいま訳あっておてんとうさんではありませんが、きのうはどうしても家にいることができず、名人とおなじように逃げ込みました。三時間だけでしたが大変ほっとできました。かぞく、ってなんなんでしょう。うちのかぞくは本当はくそぞくだと思います。またかいてください。

  3.  福島では一般家庭の放射線の除染作業が続けられております。一軒あたりで長くて一週間ぐらいかかります。その期間の朝から夕方まで、家の周りでは作業員が常にはびこるわけです。
     それで、やはり私も気恥ずかしくて、家を出ました。近所の図書館に行くと、同じような風体の人々が大勢おりました。皆、除染作業によって、家にいるのが居たたまれなくなったのでしょう。そういった人たちもまた、原発による難民なのだなぁと思いつつ、深沢七郎を読みました。

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