半人前を受け入れてもらうしかない。最近強くこのことを思います。社会復帰のための職業訓練というのは、つまるところ半人前のひきこもりを一人前に鍛え上げて会社で働かすことです。その成果はというと、全部失敗じゃないか。仕事は長続きせず1年以内に90%の人が辞め、5年後には100%が辞める。
不毛な働く練習。訓練という名の働く練習をしなければ、働けない人はやはり生涯半人前なのです。やるべきことは、半人前として生きていく技術を身につけること、その為の修行をしなければならないのです。安心ひきこもりライフの学習とかね。
一人前に鍛え上げるという妄執を捨てることから始めるべきです。半人前が働ける会社、半人前でも出来る仕事、半人前公務員、こういうものを作り出していかないことには、ひきこもりに出口がありません。訓練するところは余っているんだ、もういらない。訓練を受ける→働く→辞める→ひきこもる→別の訓練を受ける、という悪循環をやめる。
国がやるべきことは、半人前公務員の採用だ。それ以外は何もしなくていい。半人前理想主義の人よ、立ち上がれい。
コメント
ひきこもりに関する偏った思想なら、
なかなかのものだと自分でも思っております。
公務員になるには一人前の経歴が必要なんでよ。そこがいかん。
切れ目のない学歴と職歴が一人前の第一の基準のような気がします。
残業や長距離通勤に耐える力も一人前の条件のようです。
中島義道は確か哲学者で、ひきこもりの始祖鳥ともいうべき、
古代のひきこもり原人ですよね。
海外で働くなんてすごいですね。
ボクは東南アジアでのゆるい生活が
憧れなのですが。根っからの語学嫌いなので
無理ですね。言葉が通じないっていうのが怖いんですよ。
「あわせて読みたい」のリンクから来ました。自分はニート経由で海外で働いてますが、やはり日本の労働環境は世界でも稀な厳しさです。常に仕事優先で理不尽な事にも我慢我慢なんで続かなくて当たり前、だと思います。日本じゃまるでダメな半人前の自分でも海外のユルい環境では何とかなってます。
なんとなく中島義道の「人生を半分降りる」という本のことを思い出しました。
何をもって一人前とするか、何が欠けていると半人前か、その基準は人それぞれで線引きが難しい気がします。要領がよくて社交性があって仕事のできる人ばかりを「一人前」とするのは、一辺倒な世間の言いなりのようで自分としては少し癪ですね。
もしかしたら世の中には、自分が一人前の立派な社会人だと思い込んでいる半人前が沢山いるかもしれませんね。
公務員にはヒトとして半人前な方が多いので嫉妬なんかしません
たまたま公務員などに向いてなかっただけだな、と勝山さんの文章を読んでいると思います。
その辺の大人よりはよっぽど思想を持ってるなと感じるからです。