ヒキコモリ越後

 セルジオ越後がサッカー日本代表の悪口を言うたびに、「ブラジルに帰れ!」とテレビに向かって毒づいております。

 ボクは職業訓練という言葉を聞くたびにセルジオ越後を思い出します。セルジオ越後は昔、サッカー普及のため、子供たち相手のサッカー教室を開いていたのですが、サッカー人口は増えず、サッカーの人気は落ちていくばかりです。ところが、ひとたびJリーグ誕生し、プロチームが出来るや否や、あっという間にサッカーは人気スポーツになり、今では野球を脅かすほどです。

 Jリーグは、プロチームをどんどん増やしています。これに対しセルジオ越後は「チームを水増ししても、リーグのレベルが下がるだけ」と批判していました。プロチームが増えなければ、プロ選手を目指す人間も増えず、サッカーのレベルは上がらない。そんなことすらセルジオは分からずに、未来の日本代表選手を作るのは自分だと、サッカー教室三昧です。

 ひきこもり支援に目を向けてみましょう。ヒキコモリ越後という日系ブラジル人が開く、ショクギョー教室が、日本のあちらこちらで、おこなわれています。いいがなものでしょうか。

 働く場がないのに、脱ひきこもりのためと、就労支援と称して働く練習をさせる。やめるべきです。不安になるし、暗くなるし、疲れるし、生きているのが嫌になります。この流れを一回止めないといけません。間違っていることをやめ、正しいことを受け入れる。まずは、ヒキコモリ越後をブラジルに強制送還させましょう。Sssimages

コメント

  1. セルジオ越後にも詳しいとは、勝山さんは本当に守備範囲が広いですね。僕なんか、TVでサッカー中継を観てもセルジオ越後のことを知りたいと思ったこともありません。勝山さんは子供のころセルジオ越後のサッカー教室に通っていたのかなあと思ってしまいました。
    でも、たとえセルジオ越後が嫌いであっても、彼のやっていることや考えが間違っているとしても、「ブラジルに帰れ!」と言うのは排外主義的で良くないと僕は思います。
    ひきこもりが健常者と正社員の椅子取りゲームをしたって勝てるわけありません。ショクギョー教室は、やるべき支援はしてあげたのだから後はどうなっても自己責任だと、世間がひきこもりに対して言い訳をするためのアリバイ作りに過ぎません。
    ひきこもり当事者が安心ひきこもりライフを試行錯誤しながら開発していくしかないのでしょうね。

  2. 会社が何か、昔の大名のような
    偉いものにでも、なってしまったかのようですね。
    永遠の発展途上国、日本に脱帽です。

  3. 最近、本当にショクギョー教室が多く開かれています。
    中には、その中のプログラムとして、面接の受け方、履歴書・職務経歴書の書き方とその必要性、面接官へのお礼状や挨拶状の書き方などなど・・・もう、何がなんだかわからない状態です。
    本来の目的は、仮に企業への就職という事なのでしょうが、現在のショクギョー教室は、その目的から非常にずれている感じがします。
    ショクギョー教室を開く事により、多くの方のお役所のお仕事が増えるという事で、まことにそれはそれで結構な事であると感じる部分はありますが、しかし、問題はお仕事がない人に対しての対策なはずなのが、その方法を採ると仮に再就職を希望されている人にとっても、さらにきついハードルになってしまっている事を、やはり当事者になられた事がない方は、理解されていないようです。
    でも、一番意味がないのは、企業で働かないと、生きている意味がないという、まったく根拠のない古い時代からの集団思想行動理論が現代にも、続いている事です。
    日本は、戦後、学歴社会と称し試験試験を繰り返し、難解な問題を解けるとされる人々が多く生まれ、偉大な大学、学歴をもたれた方が多くいらっしゃいます。
    さらに、この才能を最大に発揮できるであろう状況(安定雇用されている方々)におられる方々が、多くいらっしゃるのではありますが・・・。
    不思議なのは、上記の古い時代からの思想を誰も変えられない、変えようともしない事がもう長く続いている事です。
    そんな高性能な方たちならば、いとも簡単に変えられると思うのですが、
    その前に、多数派思想行動を実践されてきた結果、このような思想はしてはいけないと、多数派から外れる思想行動をとろうとすると、思考がストップしてしまうのかもしれません。
    残念な事ですが、やっぱり、ひきこもり経験をされてきた人しか、この状況を把握できないのかも知れません。
    現在の日本にとって、非常に重要かつ、緊急的な問題なんですが・・・。
    今日、あるアンケートの項目で、「企業で働く事は意味があるとおもいますか」という質問に、僕は迷わず「まったくそうは思わない」を選択しました。

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