プチお爺さん

 42歳は中年ですが、体内に流れる昭和の心が、私をプチお爺さんにしています。どうも平成はしっくりこない、iTuneは嫌いだ、カセットテープがいい。磁気テープがぐるぐる回るのを見ていると心が落ち着きます。

 そんな昭和のプチお爺さんに、最新情報をもたらせてくれるのが、ヤフートピックと甥っ子です。ヤフートピックに取り上げられるくらいの話題性があれば、私も検索して、まとめサイトや動画を見てチェックします。佐村河内氏などにていては、ヤフートピック経由で知りました。

 テレビは週に一回「有吉反省会」を見るだけの、情報弱者です。そんな昭和のひきこもり部屋に、平成の風を吹きこんでくれるのが11歳と8歳の甥っ子兄弟二人です。そんな二人が、なにやら買ったばかりのCDを持って遊びに来ました。さっそく我が家のラジカセで再生します。

 「ありのーーー♪ ままぁぁぁのぉぉーーーー♪」と甥っ子兄弟がCDにあわせて大合唱、これは世間で流行っているに違いないと、間接的に知ることができるのです。グーグルで検索してみたら、『アナと雪の女王』というディスニー映画が大ヒット中で、CDもオリコンで1位になっていると知りました。なるほど、お調子のりボーイズが夢中になるのも無理ありません。実際いい曲ですよね。

 歌い続けてばかりの甥っ子次男坊、でもやらなきゃいけない宿題がちっとも進みません、CDを一時停止します。宿題やらない→宿題終わらない→次男坊泣く、といういつものパターンを阻止するために仕方のない措置です。次男坊が宿題をやっている間、おじさんと長男坊は「騎馬戦の練習」をすることになりました。運動会で、甥っ子長男坊が騎馬戦の上に乗ることになったのです。

 おじさんは騎馬戦の上に乗ったことがあるかと聞かれましたが、そんなことは一回もありません。「俺は平和主義者だから」と言ってやりましたが、無視されました。アドバイスできないなら、体をはって練習の手伝いをするしかありません。

 騎馬戦はイラストのように、三人で一人を持ち上げます。しかし今はおじさん一人しかいないのでどうするか、と話し合った結果、おじさんが前の一人役をやって持ち上げることになりました。

 こんな感じ、騎馬というよりダチョウです。えいやーと甥っ子を持ち上げた、その途端のことです、勝山おじさんの腰に、蹴られたような鈍い痛みがはしりました。かつちゃん、おなじみのぎっくり腰です。ダービースタリオンであれば「なんか様子が ヘンです・・・」と言わた後、夕日の画面をバックに生涯成績が流れてくるような状態になってしまいました。

 小さいと思っていた甥っ子も大きくなったのですなあ。ひきもこもりおじさん、予後不良で使い物にならなくなってしまいました。しばらくはおとなしく寝ています。みなさんも腰には注意しましょう。

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