スダチと博文

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 スダチについてメモ代わりにちょっとだけ書いておきたい。スダチを知らないという人はまず東京新聞の記事を読んでほしい。これでだいたいは分かるはずです。

「登校すれば幸せ」とは限らない 不登校対策で民間業者と「連携」した板橋区の迷走 政治家の影もちらついて:東京新聞 TOKYO Web
不登校対策を巡り、東京都板橋区でドタバタ劇が展開された。不登校児童・生徒の支援をする民間企業が区教委との連携を発表。ところが約1週間後...

 スダチに関する記事はいろいろとあるが、私のイチオシは、俗オヤジ雑誌「アサヒ芸能」の記事。読めばスダチ炎上の顛末と全体像が分かるうえ、一歩踏み込んだ指摘もある。アサ芸はいい仕事をしている。

「朝日新聞」と「プレジデント」で評価は真逆「3週間で不登校解決プログラム」の驚くべき中身 | アサ芸プラス
ネットで読めるアサヒ芸能「アサ芸プラス」

 東京新聞とアサヒ芸能から得た情報を中心にスダチ問題を考えてみると、これはつまり、不登校がどうこうという話ではなく、板橋区で学級崩壊が炸裂していて、スクールウォーズ小学校編とでも言いたくなるくような状態だということなのでしょう。

「区内の2つの小学校で教師への暴力が23件発生。児童が児童に暴力をふるった事件は、3校で34件も起きた」
「いじめ認知件数はなんと『3979件』」(アサ芸より)

 マッドマックス小学校。自分がイメージする小学校は、そこにはない。

 ひゃっはー。ひでぶ。あたたたた。お互いに秘孔を撃ち合って…、いや撃ち合ってはいないが、生徒が暴力をふるっているという、いったいどういうことなのか。

 崩壊しているのは学級ではなく、こんな学校をつくりあげ、運営している、「教育委員会」なのです。そして、その教育委員会が不登校の親に紹介していたのが、スダチなのです。ある意味、当然の結果というか、悪い意味で筋が通っている。

 そして私は知らなかったのですが、スダチのいうところは以前、「逸(いち)高等学院」と名乗っており、ネットで炎上し、入学希望者ゼロで即廃業したという、立派な経歴の持ち主なのだとか。

 そんな誇らしい前科、ではなく経歴を隠すためにスダチに改名をした。躊躇なく隠す、思い切りの良さ。ネットではすぐばれることも、現場で名前隠しは有効な手段なのです。

 最後に登場するのは、この人。私の嫌いな政治家ランキング1位を独走し続ける、下村博文先生であります。板橋区といえば博文先生であることはよく存じておるのですが、とはいえ、なんで私の行く先にいつも博文先生がいるのですかな。

 博文先生が会長を務める「若博」という、なんだかよくわからない会に、このスダチの代表も呼んだのだとか。(小川涼太郎@スダチ代表 X https://x.com/ogawa_education/status/1821163172113592624 より一部抜粋*
2024/08/07 — 元文科大臣の下村博文先生が主催されている若博会にて講演を実施させていただくことになりました! サークル・ダルメシアン代表の岡田ユキさんと共に不 …)

 スダチと博文。相思相愛。

 博文先生の狙いはなにか、それは不登校への早期介入であり、予防なのですが、実のところ、そういう名目で税金が民間に流れてくるようにしたいだけでしょ。博文先生はいたって正直者、お金が大好きです。裏金だって、統一教会だって、あらゆる不祥事が起きるたび名前が出てくる、皆勤賞の政治家です。

 板橋区では不登校支援の一環として「道徳教育」をしているそうですな。先生、道徳教育が必要なのはあなたじゃないのですかな。道徳教育ってやつは「ご自身が受けたほうがいいのでは」と、そんな心配をしつつ、次期衆議院選挙、非公認無所属ということなので、選挙結果を誰よりも楽しみにしておりますぞ(がんばれ博文先生)。

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