2020-04

よもやま話

商品レポ『ネギカッター』

1回使えば元が取れる、勝ち組料理アイテム、それが『ネギカッター』です。これを使えば、千切りより細かい白髪ネギが簡単につくれます。  カッターの刃が7枚並んだ形状のもので、刃先をネギの表面に差し込み、ゆっくりと引くだけで、細かい千切りができるのです。  アッハッハッなのです。料理人の技が、こうも簡単にできてしまうのですからな。愉快でたまりません。この神の料理器具が、ダイソーで100円+税で手に入ります。  ネギカッターを使うためにネギを買ってしまう、そんな逆転現象が起きてしまうくらいの、すぐれた一品。超お薦めですぞ。
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書評『走れメロス』

太宰治が、走れメロスを書くきっかけになったのが、熱海事件といわれるものです。  どういうものかというと(細かいところは省略します)、旅行で借金をつくった太宰が、親友である檀一雄を借金の人質として旅館に残し、東京に金策にでかけました。だけど太宰は行ったっきりで戻ってこない。壇がしびれをきらして東京に行くと、太宰は井伏鱒二と将棋を指していたのです。あまりのことに壇が憤慨すると、太宰は「待つ身がつらいかね、待たせる身がつらいかね」と言ったという。壇は、それ以上、太宰を責めなかった。  メロスは走ったけど、太宰治は友情と信頼のために、一歩も走らなかったのです。ただ、熱海の檀一雄をなかったことにして、放...
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書評『お料理一年生』

これ一冊で、すべての料理をつくってきました。そして20年間、ずっと一年生のままです。ネギは茹でて食べるのか、それとも生で食べるのか、それすら分からないレベルの人向けの料理実用書であります。 「塩少々」と言われても、具体的にどれくらいの量なのか分からない。それほどひどい料理音痴に、手取り足取り、お料理一年生〝先生〟はやさしく教えてくれます。  私もこの本のおかげで、もやし、キャベツ、ほうれん草、ネギの食べ方を知ることができました。感謝。先生はお料理のことならなんでも知っています。  私は、『お料理一年生』をひきこもり推薦図書とすることにしました。  ひきこもりに必要な体力・免疫力をつけるのに、バ...
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続・コロナとひきこもり

コロナ騒ぎで、もう1ヶ月くらい自主隔離しています。「コロナウイルスなんてただの風邪だ、関係ねえ」なんていう予想は外れに外れてしまい、お恥ずかしい限りです。予想を外したのにもかかわらず、自主隔離をしていたのは、寝たきり老婆ママンに感染させたらまずいなという孝行心からです。今思うと、ママンのおたけびは、コロナウイルスの流行に対する警告だったのですな。  そんなわけで、日々、座布団を枕がわりにして畳に寝転び、天井を眺めながら空想をしております。  空想の種は、たんぽぽの綿毛のように、ふわふわと6畳間へ飛んできます。例えば、アイドル歌手で一番歌がうまいのは誰か? そんな空想の種が春の陽気とともにやって...