2020-01

ひきこもり

心の田を耕す農夫

ある村でのこと。すべてを見通す人、目覚めた人ブッダに対し、「なぜ働かずに食うのか」と村のバラモン(司祭者)が尋ねました。ブッダはこう答えました。「バラモンよ、わたしは智慧の鍬で心の田を耕し、悟りの果実をもたらすのです」「バラモンよ、この収穫これが人々を苦悩から解放させるのです」と。そうです、そうですとも。ひきこもりも心の田を耕す農夫であります。毎日毎日、耕してばかりでございます。  目覚めた人、すべてを見通す眼ある人ブッダは働くことを禁止しておりました。正確にいえば、心の田は耕しても、実際の田を耕して収穫を得ることを禁止していたのです。だから心の稲は実れども、空腹を満たす食べ物は手にはいりませ...
ひきこもりブッダ全国巡礼ツアー

【告知】たんぽぽ子育て講演会『安心! 不登校・ひきこもりライフ』 2020年2月2日(日)

※無事終了しました。ありがとうございました。m(_ _)m  久しぶりの講演会です。たっぷり身の上話をします、ぜひお越しください。お申し込みは、メールかFAXで。しゃるうぃー。 ■ たんぽぽ子育て講演会『安心! 不登校・ひきこもりライフ』 会 場 横浜市鶴見区社会福祉協議会多目的室 (JR鶴見駅東口か7分) 日 時 2020年2月2日(日) 時 間 13:30~16:00 参 上 勝山実(名人) 参加費 500円(資料代) 定 員  主 催 フリースペースたんぽぽ 連絡先
よもやま話

ゲーム禁止条例

ゲームはよくできている。ちゃんとゲーム中毒になるように、うまくつくられている。私も小学生のときに、ゲームウォッチを手にしたとたん、すぐに、その場でゲーム中毒になりました。あんな原始的なもので中毒になるのですから、最新のゲームでは、もう抵抗するすべはありません。  ゲームは序盤はかんたんにさくさく進むけれど、だんだんちょっとずつ難しくなっていく。もうちょっとだけと思ってやると、少しうまくいく、でもまた絶妙なところで死んでしまう(負けてしまう)、リスタート、またいいところで死ぬ、リスタートというのを繰り返していくと、カーーーーッと頭が熱くなってくる、これがゲーム中毒のはじまりなのです。  もうちょ...
ひきこもり

9060問題

高校を中退してから30年近くもぷらぷらして、定職にもつくことなく、ひきこもり生活をしてまいりました。が、ここにきて、8050問題という言葉のせいで、50歳に満たない、年齢の足りてない、若手ひきこもりの扱いを受けるはめになったのです。このベテランの私が、年齢不足なのです。20代、30代のひきこもりなんて、子ども扱いですよ。  でも、こういう状況になることはある程度予想していました。ひきこもり問題というのは月日が経つにつれてうやむやになり、新たなゴールがかっこ"未来"に設定されるという歴史を繰り返しているからです。1990年代、まだひきこもりという言葉もなかったころ、一般的な感覚では25歳までに正...
ひきこもり

空の鳥を見よ

「空の鳥を見よ、播かず、刈らず、倉に収めず。それでも天の父はこれを養っている。まして君たちはこれよりも遥かに優れたものじゃないか」と、イエスはおっしゃっています。空の鳥とは、子ども部屋で寝そべり、天井を眺めて空想の羽をはばたかせているひきこもりのことだと聞いております。すでに2000年前に、あのお方は、すべてお見通しだったのですな。もはや我々のような俗物に、付け加えるようなことはなにもありません。  思い煩うな、どーんといけ、くよくよせず葡萄酒でも飲みたまえ、そういうことです。なんで働かないのかと聞かれたら、「空の鳥を見よ」と答えればよいのです。
よもやま話

カルロス・ゴーンはMr.ビーンの真似をしている

年末年始、カルロス・ゴーン氏がずいぶんと調子にのっていました。ゴーン氏がなにをどう言おうと、リストラ首切り男であることに変わりはない。ゴーン氏の、経営者としての成功と言われているもののほとんどは、労働者の犠牲の上に成り立っているのです。  日産の社員はもちろん、日本人にとって、ゴーン氏は有能な経営者なんかじゃない、こんなやつ日本にいらない、なんて思っていたら、レバノンに行ってしまいましたな。ジェンキンス氏以来となる、脱走兵です。テレビも新聞も大賑わいです。  ゴーン氏は脱走に成功しましたから、もう裁判はないし、逮捕されることもありません。ただ泥棒かつ脱走犯という印象の悪さは、いかんともし難いも...