2019-05-29

よもやま話

デモクラティック大名(6)

旗本というとお殿様のそばにお仕えする侍のイメージがありますが、それは江戸時代のもので、戦国時代の旗本とは、各部隊から選抜された最強部隊のことです。全員が宮本武蔵だと思ってもらいたい。それが本陣にいて大将を守っているのです。川中島の合戦でいきなり本陣と本陣、旗本旗本がぶつかり合うことになったのは、アル中大名の謙信が寄った勢いで、みずから先陣を切って信玄のいる本陣に襲いかかったからです。  上杉勢は車掛かりという戦法をつかったと言われます。蚊取り線香のように渦巻状になり、ぐるぐるまわりながら攻めたという。そんなサーカスみたいなことを本当にやったとは思えないのですか、とにかく上杉軍はぐるぐるまわりな...