2018-10-18

ひきこもり

ひきこもり当事者が本を出すことはいいことか?

まず言っておきたいのは、本を出したからといってひきこもり当事者が、鳥山明先生やワンピースの作者のようになるわけではありません。  大きな書店の片隅にひっそり自分の本が並ぶ、というのは個人としてはうれしいけれども、それで印税生活者になるわけでもないし、作家になるわけでもありません。本を出す前と、出した後で、社会的立場にさしたる違いはない(有名? になんてならないぞ)。  これは大事なことです。これに気づかず、俺はやった、作家になったぞ、と勘違いをして、何年ものあいだ六畳間で、甥っ子以外の誰からも相手にされない「ひきこもり天狗」になってしまったという男性を、私は知っております。  その墓穴にさえ落...