2018

よもやま話

2018年を振り返る

2018年は終活元年。私のでなく、要介護5の寝たきり老婆ママンの喪主としての終活です。まだ生きているので遺言ではないのですが、振り返れば老婆の「ヨドバシィ!」という面罵が、日本語での親子最後の会話となりそうです。  今はもう体の筋肉が思うように動かせなくなり会話をすること(いがみ合うこと)はできません。「あーーーーかあーーーー」という、おたけびだけが唯一のママンボイスです。2月には喪主としての必需品である、喪服(フォーマルスーツ)をはじめ、ワイシャツ、革靴と3万円以上かけて一式揃えました。いよいよと覚悟を決めたのです。  いよいよだ、いよいよだと、覚悟は深まり、11月くらいからはいろいろな用事...
よもやま話

理解してもらおうという無理な発想

ガンジーが大英帝国に、インド人の気持ちを理解してもらおうとか思ったことがあったろうか。マルコムXが白人に対して、黒人に対する理解と配慮を求めただろうか。そんなことはしない。  強い者はいつだって、弱い者を理解しようとする「ふり」をする。それが弱い者をてなずける(従わせる)のに有効な手段だからです。だから強い者に理解を求めるような弱いやつは、実はあっち側(強い側)の人間だと思って間違いないぞ。
甥っ子

進路相談を断られる

甥っ子長男坊が半年ぶりくらいに家にやってきました。中学3年生の受験生です。勝山おじさんは待っておりました、まだかまだかとアリジゴクのように甥っ子長男坊の来訪を待ちわびていたのです。  さあさあ、お聞きなさい、おじさんにお聞きなさい、神の進路相談をしてあげるからと、ずいずいと高校受験についてせまったのですが、「もう決まったから、結構です」といって、おじさんの押しつけをぽーんと突っぱねるのです。  おじさんは食いさがり進路相談に関しては神の領域にいる、気が変わったらいつでも相談しにきなさいと、念を押しましたが、「もう決まったから、結構です」とふたたび断られてしまいました。  ひそかに県内の高校を調...
よもやま話

平成最後の年賀状

年に一度の生存報告として、毎年年賀状を書いております。でも今年はママンが、余命1ヶ月の花嫁のような状態なので、今現在ですら、年賀状なのか、それとも喪中はがきなのかという、ぎりぎりのラインにいます。  医者の話では「年内はもたない」ということでしたが、昨日も今日も「うごうかうあああああーーーーー」と休むことなくおたけびをあげております。ママンの底力には驚くばかりです。  陛下の誕生日が過ぎて、今日はイエスの誕生日、そろそろ年賀状の用意だけでもしておくかという気持ちになりました。ただママンの状態がアレなので、元旦にママンの生存を確認してから、自分の生存報告である年賀状を発送しようと思っちょります。...
よもやま話

冬の洗濯はブドウ狩り

やらなきゃいけないことがあるけど、時間がないし、今から始めたら半端な時間になるし、どうしようかなと考えているうちにどんどん時間だけが過ぎる。  そんな“グズの谷間”に落ちかけた時、私がやるのが洗濯です、カゴにたまった洗濯物を洗濯機に入れて、洗剤をいれて、あとはボタンを押すだけ、あとは全自動で洗ってくれる(二層式とは違うのだよ)、洗濯が終わったら洗濯ハンガーに吊るし、ベランダに干せば完成。いい気分転換になるし、とりあえずひとつやり遂げた達成感が生まれる。  洗濯をアクセントにして、生活のリズムをとるのが私のやり方なのですが…、それを妨げるのが冬の寒さです。夏であれば朝に干せば、夕方にはパリッと乾...
ママン・ダディー・介護

怖ろしい顔をした老婆がニラみをきかせていた

顔がとがり、目がつり上がった老婆が、台所で車椅子にすわり、私にニラみをきかせていた。誰だか分からなかったが、少し間をおいて、あっ、ママンだと気がついた。  毎日ダディー相手におたけびをあげている、要介護5の寝たきり老婆ママン。もう全身の筋肉はおとろえて、口を思いどうりに動かすこともできず、流動食しかのどを通らない。ダディーが毎回食べるものをミキサーでジュース状にして与えているのです。  私はそんな最近のママンを直視するのに忍びなく、同じ家に住みながら、目をそむけて暮らしていました。そして今日、ひさしぶりにママンを見た、別人のようになっていた、やせて頬の肉が落ちて表情は精悍になり、眼光の鋭さは増...
ひきこもり

火災報知器の点検日には、ゆくえをくらます生活

団地に住んでいると避けられないのが、火災報知器の点検です。よそさまにお見せできない中年ひきこもりが住んでいようとも、部屋がゴミ屋敷であろうとも、集合住宅の義務として火災報知器の点検はやらなくてはいけません。火事というのは自分の部屋だけの問題ではなく、棟全体に関わることだからです。  要介護5の寝たきりママンのために、毎日なんかしらの介護の人(ヘルパーさん?)が来るのですが、何者かがインターホンを鳴らすたびに(人影を感じるたびに)自分の部屋に逃げんこんで、息をころしてじっとしています(そんな必要はないのですが)。  しかしです、火災報知器の点検の場合はちがう。作業員が来る前に、部屋に入ってくる前...
ひきこもり

ひきこもりの居場所のつくり方

居場所のつくり方関して言えば、場所取り9割、心構えが1割ということになるでしょう。みんな場所取りで苦労している。  場所もどこでもいいというわけではなくて、まずは無料か安い値段で借りれるところでないといけない。値段の高いところを借りてしまうと、参加者から会場費としてお金を集めなければいけなくなってしまうからです。  ひきこもり以外の集まりなら数百円の会場費を参加者から集めるのはたやすいことでしょう、でも一文無しのひきこもり軍団からお金をとるのは、「来るな」と言っているにひとしい。できれば会費は無料にしたい、どんなに高くても300円くらいにしたい、500円では高い、1000円以上取るなら飲み食い...
よもやま話

祝マッスルデー47

本気を出さないまま47歳になった、かつちゃんでございます。来年は亥年で年男。ずっとひきこもり当事者だと言い張ってきましたが、見た目は完全に「ひきこもりの子どもをもつ親」になっております。  誕生日で年をとったり、新年を迎えたりすると、ひきこもり男子は途方もない目標を立てるというギャグをしてしまうものですが、名人の私はそのような過ちはしません。  逆に年を重ねるごとに目標を捨てていくことにしました。こだわりやプライド、いつかやってやろうと思っている野望を、ひとつづつ捨てていくのです。そして今回、それだけはやるまいと決めていた乞食を解禁することにしました。アファリエイト(Google AdSens...
よもやま話

動かなくなったスピードメーターの直し方(スズキ・アドレス125編)

最初に答えを言っておきます、「手でバンバンとスピードメーターを叩く」が正解です。信じられないでしょ、でも試してみてください、直ります。  愛車アドレス125が、時速何キロで走ろうとも、スピードメーターはずっと0kmという状態がずっと続いていました。直さなきゃ整備不良で罰金とられてしまうと知りつつも、現実逃避をして放置しておりました、が、為せば成る成さねばならぬ何事も成らぬは人の為さぬなりけり、と思うに至りバイク屋に行ってきたしだいです。  そこで教えてもらったスピードメーターの直し方というのが、メーターをバンバン手の平で叩くというものです。ただし現在の新型アドレスには通用しません、旧型アドレス...
よもやま話

うっかりとADHD

発達障害ブームですが、大きく分けて二種類あって、空気の読めないアスペルガー系(自閉スペクトラム症)と、集中力と落ち着きのない多動系のAD/HDです。今回はADHDの方についての話。  AD/HD(注意欠陥/多動性障害)の特徴をあげていくとこんな感じ、集中力がない、話の途中でうわの空、途中でやめる、最後までやりとげない、整理しない、時間に間に合わない、完成しない、計画は立てるが実行できない、モノをなくす、必要なものをなくす、携帯電話がどこかに消える、部屋にあるはずのリモコンがない、財布がない、あれこれいろんな考えが思い浮かんでは消えてゆく、約束は忘れる、約束以外のことも忘れる。  当てはまらない...
8050

親が死んだら119番【ひきこもり保存ガイド】

死んだ母親を放置したひきこもり男子が、死体遺棄の容疑で逮捕されました。下↓に共同通信の記事を貼り付けておきますね。     いったい何をしているんだ、親が死んだら119番に電話したまえ、救急車を呼ぶのです。救急車は病人を運ぶものと思っているでしょうが(まあ実際にそうなのですが)、でも親が死んだ場合も119番に電話するのが正解なのです。  人が死んだか死んでないかを決めるのは家族ではなく「医者」なのです。医者が死亡診断書を書くのです。息をしてくなても、心臓が動いてなくても、死後何日もたっていようと、生死を決められるのは医者だけなのです、だから救急車を呼ぶしかない。そして医者が死んだと判断し、そ...
よもやま話

発達障害・コンサータ・リタリン

発達障害は、コンサータという薬と二人三脚でやって来た。発達障害が火をつけて、コンサータが消火するという役割分担です。コンサータなくして発達障害ブームはありえない。  私はこのブームを支えるコンサータという新薬に注目していました。こいつは新薬を名乗りながら、中身はちっとも新しくない、正体はリタリン(塩酸メチルフェニデート)なのです。リタリンが長時間カプセルに入って、体の中で徐々にとけていき、細く長く(12時間も)効き続けるようになっただけなのです。  リタリン。2000年代前半「リタ中」という熱狂的なファンを生んだ、ナルコレプシー(作家・阿佐田哲也氏で有名な眠り病)の薬です。当時は軽症のうつ病に...
よもやま話

呪い釘 宇江敏勝  俺読書メーター

宇江敏勝『呪い釘』を献本して頂きました。  和歌山3大文化人と言えば、南方熊楠、佐藤春夫、中上健次ですが、実はもう一人いる。それが宇江敏勝なのです、が、前に上げた三人ほど評価されているというわけではない。  おそらく日本最後のガチンコの山びとです、そしてずっと文学青年をやり続けている作家でもあります(現在81歳)。ガチンコの山びととは、現代人では一日として耐えられないような山暮らしを平然としてやってのける強靭な肉体をもった原始人です。ヘンリー・デイヴィッド・ソローの『森の生活』が、ただのキャンプ遊びに思えるほどの、強さを持った人です。  宇江敏勝は、ユネスコで世界遺産に登録された後の、軟弱な熊...
よもやま話

仮面ライダーは精神病なのではないか?

仮面ライダーはたった一人で悪と戦い続けるヒーローだと信じてきましたが、あれ、もしかして、ひょっとすると、  仮面ライダーは心の病気で被害妄想に取り憑かれてしまい、ただのサラリーマンを悪の組織ショッカーだと思い込んでキックやパンチをおみまいする、幻聴幻覚さんでおなじみの「べてるの家」に通うバイク好きの患者なのではないかと思い始めました。  精神障害者の作業所に行っているとよくあることなのですが、メンタルの調子が悪くなると、なぜかみんなそろいもそろって被害妄想になります。もちろんそこにたどりつくまでの道のりというものがありまして、  まず元気なる→元気がですぎる→この世に正義がないことに嘆く→自分...
ママン・ダディー・介護

おたけびママン 【限定公開】

風前の灯。医者によると要介護5寝たきり老婆ママンはもう長くないらしい、今年もつかもたないかといったところだと、老爺ダディーから報告を受けました。  いよいよです。私はママンロスに備えて、自分の心のケアのために、ママンのおたけびをICレコーダーに録音しようと決心しました。  しかしです、どういう訳か、ウガガガアーーー、アーカアーカアーとおたけんでいるママンの声を録音しようと、ひきこもり六畳間を飛び出すと、それまで散々おたけんでいたママンがしーん(死ーん)と静かになるのです。しかたないと部屋に戻ると水を得た魚のように、ウガガガアーーーとまたおたけびが始まるのです。こんな鬼ごっこのようなかけひきが、...
脱ゴミ屋敷

脱ゴミ屋敷 粗大ゴミ編

整理するとは捨てることなり。その捨てることで、一番だるいのが粗大ゴミです。  粗大ゴミは捨てようと決心しても、そう簡単には捨てられない。しかも有料、捨てるのに申し込みも必要です。横浜市の場合だと、ネットで申し込むか、電話をするかですが、どちらにしても面倒くさい。  ネットの場合だと、メールアドレスの登録からやらないといけない。年に1回あるかないかの粗大ゴミのために、メールアドレス登録するのはだるいから、電話で申し込むことになる。  電話をかける、呼び出しを音が鳴る、呼び出し音が鳴るのを聞き続ける、ずっと聞き続ける、というレスポンス待ちタイムに突入します。粗大ゴミ受付センターは、呼び出し音が長い...
よもやま話

グズを治す、1日1個

たくさんある、やらなきゃいけないことから、1日1個だけやるようにしています。これを繰り返すと、グズの先延ばしが(ちょっとだけ)治る。  たった1個だけ。それすらできなくても焦らない。やらなきゃいけないことに手をつけただけでも100点だと自分を褒めてあげる。やろうとしただけでも(お前にとっては)十分じゃないか。  1日1個をやリ終えたらその日はおしまい、あとは自由時間にする、もう一個やろうなんて欲張らない。そうすれば今までずっと先延ばしにしてたまりにたまった、やらなきゃいけないことが1個片付く。千里の道も一歩から。グズでない人は、みんなこれをやっているらしいぞ。
よもやま話

合戦ウィキペディアン 韓国ドラマ編

ウィキペディアンとは、ウィキペディアによく記事を書く常連のこと、と前回書きましたよね。そんなウィキペディアンとの第2次ガチンコ合戦が勃発。舞台は韓国ドラマの記事です。  私はその記事の中に、百科事典にはふさわしくない記述を見つけました。簡単に説明すると、M氏が雑誌に韓国時代劇は「歴史改ざん願望がドラマに凝縮されている」と書いていた、というもの。こんなのたんなる個人の主観でしょ。百科事典に載せるようなことじゃない。  ひま人特有の義侠心から、この記述を削除してやりました。するとすぐ、私自身のページ(ウィキペディアには利用者ページがある)に書き込みがきました。削除するな、二度とこういうことをするな...
よもやま話

合戦ウィキペディアン 石原慎太郎編

ウィキペディアンとは。それはウィキペディアに記事をよく書き込む常連のことです。2ちゃんねるにおける、2ちゃんねらーのようなものだと思ってもらいたい。  私もウィキペディアには読むだけでなく、時々書き込むんですよ。間違いを見つけたら、修正をする、ウィキペディアを正確なものにするための、ひまな人間としてのちょっとしたお手伝いです。  そんなウィキペディアで2回、合戦をしたことがあります。第1回目は数年前、石原慎太郎の記事の中でのこと。石原慎太郎の肩書きが、政治家、作家となっていたところに、「裕次郎の兄」の一言をつけくわえてやりまはたた。するとこれが、  極右ウィキペディアンの逆鱗にふれることになり...
ブログ運営

独自ドメインについて ~寂聴ドットコム~

「jakucho.com」というドメインを取得した。ドメインとは何か? 例えばこのサイト場合、urlが でしょ、この「hikilife.com」の部分がドメインなのです。  1年に1,500円くらい払えば好きなドメインを取得できる、ただし早いもの勝ちです。だから覚えやすいもの、みんなが欲しがりそうなものはすでに取られています。私も真っ先に「katsuyama.com」を取りたいと思ったのですが、もうすでに勝山☆総研という怪しげな自称研究所(自分と同じにおいのするおじさん)によって押さえられていました。名前がらみのドメインは、もうすでに全部抑えられていると思って間違いない。  ドメインを取るなら...
ひきこもり

親レンタカーの廃止

タディー78歳、私46歳、そんな勝山家に8050問題ならぬ、7846問題が起こりました。要介護5の寝たきりママンがいるだけでも問題なのですが、それとは違う種類の問題です。  来年の3月の車検切れのタイミングで、高齢者であるダディーが、勝山家のマイカーを手放して廃車にすることに決めたのです。私にとっては(車の免許を持っている奇蹟のひきこもりドライバーとしては)和歌山遠征になくてはならない親レンタカーだったので、残念至極です。でもダディーももうすぐ80歳、ドライバー引退は理にかなっています。  私への影響は車がなくなるだけではありません。ダディーの車両保険に寄生虫のように加入していた、ファミリーバ...
よもやま話

ガラホ(SH-01J)を1年2ヶ月使ってみた感想

どんづまっている。ガラケー信者ゆえに、スマホを拒否し、ガラホを購入しました。でも買ってすぐに気づきました、つかまされたぞと。あれから1年2か月ガラホユーザーとして、AQUOSケータイことSH-01Jを使ってきた、その感想(恨み節)を書いておきたい。 感想その① ガラホは標準設定で使っているとパケット代が高くなってしまう。ガラホのパケット代(ケータイパック)は300円~上限4200円に設定されている。この値段設定を見れば、あまり使わなければ安くすむはずだとガラケー信者なら思うでしょ、でもそうではないのです。 何もしければ確実にマックス4200円になります。なぜ何もしなくても、料金が高くなるかとい...
ひきこもり

ひきこもり当事者から、ひきこもりを取ったら何が残るか?

ひきこもり当事者という肩書きは、社会地位のない素足に近い、低すぎるゲタであります。それがなくなったところでなんだというのでしょう。大手企業で立派な役職についていた人が、定年退職してただのジジイになるのとは全然違います。  あのジジイたちは、大手企業の社員という巨大なゲタの上に乗っている一寸法師ですから、失うものも大きく、肩書きがなくなりカスカスになることもあるでしょう。でも、ひきこもり当事者は同じ一寸法師でも乗っているゲタが比較するのもおこがましいほど小さいのです。  ひきもこり当事者からひきこもりをとってもほとんど全部残る、が正解じゃないでしょうか。  そもそも、ひきこもり当事者を名のってい...
ひきこもり

ひきこもり当事者が本を出すことはいいことか?

まず言っておきたいのは、本を出したからといってひきこもり当事者が、鳥山明先生やワンピースの作者のようになるわけではありません。  大きな書店の片隅にひっそり自分の本が並ぶ、というのは個人としてはうれしいけれども、それで印税生活者になるわけでもないし、作家になるわけでもありません。本を出す前と、出した後で、社会的立場にさしたる違いはない(有名? になんてならないぞ)。  これは大事なことです。これに気づかず、俺はやった、作家になったぞ、と勘違いをして、何年ものあいだ六畳間で、甥っ子以外の誰からも相手にされない「ひきこもり天狗」になってしまったという男性を、私は知っております。  その墓穴にさえ落...
ひきこもり

当事者ゲタ理論

ひきこもり当事者という肩書きはゲタである、というのが私の考えです。ゲタ理論。私もひきこもり当事者を名乗ることで背が高くなる。ただし、ちょっぴりです。  でもその「ちょっぴり」のおかげで、本が出せたり、人前で話す機会を得ることもあります。時代の流れにのって運よく本を出せた、日本で最初のひきこもり当事者の、偽ることのない感想でございます。  当事者発信はいいことなのか? ひきこもりの場合、ちょっぴりゲタを履くだけのことです。発信の前に当事者の文字をつけるかつけないかは相手の好みであり、時代の流れが決めることです。相手がひきこもり当事者の肩書きを欲しがっているなら、その低いゲタを履いたらええ。履いて...
ひきこもり

誰が本当のひきこもり当事者なのか?

本当のひきこもり当事者は部屋から一歩も出ず、誰とも話さず、本も書かない(表現活動をしない)という難癖をつけられたことは一度や二度ではありません。つまり、お前は偽ひきこもりだと言う論法なのですが、一理ある。ただしそれを誰が言うかというのが重要です。  当然、部屋から一歩も出ない、誰とも話さない、何も書かない人が、テレパシーを使って、ひきこもり部屋から私の偽物ぶりを批判するのならば、それは筋が通っているし、一理ある。  しかしそうではないのです。そういうことをいうのはいつも〝アイツら〟なのです。誰が本当で、本当でないかとケチをつけ、部屋から出て話をするひきこもり当事者の意気を挫こうとするのは、いつ...
ママン・ダディー・介護

ママン帰る

要介護5寝たきり老婆ママンが退院して家に戻ってきました。てっきり入院経由で特養老人ホームに入るものと思っていたのですが、当たり前のようにするっと帰ってきました。  ママンが入院した直後はおたけびが恋しくなり、ママンロスになっていたのですが、静かな日々が続き、夜もぐっすり眠っているうちに、家に寝たきり要介護5の老婆がいたことなぞ、すっかり忘れておりました。  でもそれも昔のこと。耳をすますと聞こえてきます。すまさなくても聞こえてきます。あはああぁはがぁぁぁーーー。があるがあるらーうるららーー。おたけびの日々が帰ってきました。老婆ママンの退院のお祝いに、本棚の文庫からポエムをひとつ、引用いたしまし...
よもやま話

原付バイク駐車違反で9千円

8月の或る暑い日のことです。:原付でツタヤにDVDを借りに行き、店の前にバイクを止め、店内をあれこれ30分ほど徘徊あれこれDVDを吟味して、意気揚々と店を出るとバイクのミラーに変なシールが貼ってあった。  卒倒した。駐車違反だと、冗談じゃない、店の前にバイクを止めて何が悪いんだ! そんな法律でもあるのか! と憤慨しましたが、法律はあります、悪いのは私です、駐車違反なのです。  でもそんな法律のほうが間違っているんだと、最高裁まで争ってやりたい気持ちでいっぱいでしたが、バイクの駐車禁止違反については、泣き寝入りがお得なんです。  どういうことかというと、交番に行かず、警察と関わらなければ、「違反...
ブログ運営

お金の亡者

ブログに広告はつけないというのが、ひきこもり武士の誇りでありましたが、ブログの引っ越しを期にアフェリエイト広告をべたべた貼りまくるようになりました。お金の亡者になったのです。  前はココログ(ベーシック)というサービスを使っていましたが、そこも強制的に広告が貼られるようになりました。しかも広告の内容は選べないうえに、自分には1円も入らない。ニフティにプロバイダー料(接続料)として毎月3,900円も払っているんだぞ(老爺ダディが)。広告がつくっておかしいだろ。「ボクのお金を返せ!」。憤慨してココログをやめることにしました。自らレンタルサーバーを借りて、独自ドメインを取り、WordPressを使っ...
ブログ運営

ネットのゴミ

過去のブログ記事を整理しています。整理とは「捨てる」ことなり。過去のイベントの告知なんてのは、今となってはなんの意味もないネットのゴミでしかありません。ほかにも記事の内容が古くなってしまい、状況も変わって情報として意味をなさないもの。あれっ、俺こんなの書いたっけというような記事を書き直したり、消してなかったことにするという作業をしています。  もうブログも10年以上やっていますから、記事だけで1400個くらいある。それをひとつひとつチェックするのですから、果てしのないお金にならない作業です。どんなに急いでも半年はかかる。でもやらなきゃいけない、デシタル断捨離、ネットのゴミも捨てなければ得体のし...
love寂聴

寂聴ロス

瀬戸内寂聴先生、満96歳、まだまだ生きております。しかしです、ばーん、  な、な、な、なんと『寂庵だより』廃止のお知らせのお知らせが、購読者である私に届きました(※参考サイト 曼荼羅山 寂庵)。『寂聴だより』とは、31年にわたって寂聴先生が毎月発行してきたZINEのことです。最近は老衰を理由に年4回の発行になり、それでも老衰には勝てず、年4回どころかもう1年ほど発行されていないけけども、きっちり年2500円は徴収されるという、いわば寂聴先生に対する信仰心がためすZINEとなっておりました。  俺はいくらでもお布施はするぞ。寂聴だよりなんて飾りにすぎない。俺たちの寂聴愛はけして衰えないぞ、と信者...
脱ゴミ屋敷

脱ゴミ屋敷(6) ヤフオク(現・Yahoo!オークション)で売る

脱ゴミ屋敷キャンペーンとして、家の中の本、CD、ガラクタのうち、値のつくものは駿河屋に売り、値のつかないものはブックオフにほぼ売ってしまいました。  残るのは、駿河屋の買取では値がつかないが、自分としては絶対に値がつくはずだとの確信があり、ブックオフに格安では売りたくないと思う物だけです。目利き乞食としての意地とプライドで処分できずにいるモノ、そういうのはヤフオク(2023年11月1日から名称をYahoo!オークションに変更した、というか元に戻した)で売るしかありません。  ヤフオクをするには月に498円税込(プレミアム会員費として) がかかっていたがなんと無料化された。ただし落札された時の手...
ママン・ダディー・介護

もう、おたけびは聞こえない

寝たきり要介護5老婆ママンはまだ生きております。ただ本日、検査のために入院しました。  朝起きて台所にいくと妹が来ていて、あれっ早いなと思うと同時に、ああ今日が入院の日かと気づいた。病院に付き添いとしてダディーと二人で行くのでしょう。私は「介護はしない」と宣言している人間なので、何も教えてもらえないのです。でもそれは仕方のないこと。  検査入院するのですが、そのあと特養老人ホームに入る予定なので、実質今日が老婆ママンとの最後のお別れです。もう、おたけびを聞くことはできない。そう思うと急にさみしくなってきました。早くもママンロスです(まだ生きているが)。  私は考えました。このさみしさをやわらげ...
不登校

「学校に合わない子ども」と「子どもに合わせない学校」

①子どもに合わせない学校  ↓ ②学校に合わない子ども  ↓ ③学校に合わない子どもを収容する施設  ホップ、ステップ、ジャンプ。不登校対策の三段活用とも言うべき、この流れ。一番の問題になるのは①のはず、ここが震源地なのですから。しかしたいていの人が、それぞれの思惑を持って、ここをスルーする。  もっぱら②にスポットライトがあたる。最近、問題児童生徒から不登校児童生徒に名前を変えたが、ようするに②ということです。  そして今ブームになってきているのが、③のところ。教育支援センター(適応指導教室)、夜間中学、特別支援学校(学級)、特例校、フリースクールなど。N中等部もここに入る。居場所というと耳...
マニア向け

N中等部と知識人

N中等部をウォッチしていて、残念なものを見つけてしまいました。青汁のCMのおばさんと同じレベルの広告活動でお金を得ている、アドバイザリーボードメンバーという知識人(?)がいるのです。嬉々として、「個人の感想」という名のもとに宣伝をしています。ごらんください。→  あああ、こんなものは見たくない。進歩的知識人が「真の権力者」(つまり企業)に仕えている姿は見たくはない。『上野先生、勝手に真の権力者に仕えられちゃ困ります』。  知識人(?)を使っての広告はプロパガンダと呼んだほうふさわしいですかな。名もなき市民よりも、社会的地位のある大学教授の「個人の感想」のほうが遥かに値打ちがある。  企業の宣伝...
マニア向け

N中等部に3年間通うといくらかかるか?

ウォッチャーとして、N中等部のお値段を調べました、中学3年間通うと仮定して、入学金、学費、設備費、制服、MacBook(強制!)など全部含めて、ズバリお買い得価格。ズバリ、  289万1624円! 289万1624円でのご提供でございます。安いと思った人は今すぐ、フリーダイヤルに電話して、資料を取り寄せて、N中等部に入学してください。  細かい内訳をみてみましょう。  入学金 10万円  学費 6万円×12期×3年  設備管理費 1万円×12期×3年  MacBook 14万2800円  セキュリティソフト 5000円    制服 3万9800円  カーディガン 7000円  これにプラス消費...
マニア向け

N中等部と青汁CM

洗練されたクラスジャパンというべき、カドカワグループのパソコン塾、N中等部をウォッチしております。とりあえず、N中等部の評議員に、クラスジャパンプロジェクト会長の原田メソッド隆史先生の名前があったことをご報告いたします。人狼みーつけたって感じかな。N中等部なんて知らないという人のために、↓下が公式サイトにある紹介映像です。長いので途中からどうぞ。   青汁のCMのパターン同様、ご愛用者の声、声、声です。ご愛用者である、教員、N高の在校生、保護者が「個人の感想」として、言いたい放題の宣伝をしています。「ひきこもりを抜け出せた」とか。まあ、それはいい。薬事法も関係ないし。ただ青汁同様、業界のルー...
よもやま話

フーテンの意味

ふうてん【瘋癲】精神状態が正常でないこと、またその人。←これが「瘋癲」の言葉の元々の意味です。谷崎潤一郎の小説『瘋癲老人日記』は精神状態が正常でない老人の日記という意味です。  そのから派生して、定職につかずぶらぶらしている人のことも、フーテンと呼ぶようになりました。映画『男はつらいよ』の寅さんが、フーテンの寅なのは、定職につかずぶらぶらしているからです。現代ではもっぱらこっちの意味で使われていますよね。  フーテンって言葉って、奥が深いよな。古来、精神状態が正常でない人(精神病の人も含め)というのは、定職につかずぶらぶらしていた、それが瘋癲のいちばんの特徴だということなんです。逆にいえば、正...
ママン・ダディー・介護

老婆ママン、特養に申し込みました

要介護5寝たきり老婆ママンが、約二週間後に入院することになりました。と言っても突然、病状が悪化したという訳でなく検査のための入院です。  では、なんのために検査するのかというと、特養に入るためです。すでに特養の申し込みをしたと、老爺ダディーから報告を受けました。  特養とはなにか、「特別養護老人ホーム」の略です。原則的には要介護3以上の人しか入れない。常時介護が必要で自宅での生活が困難な人が、日常生活上必要な介護、機能訓練、療養上の世話を受けるための施設です。  やっと当たり前のことが、当たり前におこなわれる日が、勝山家にもやってきました。今まで要介護5の難病持ちの寝たきり老人が施設に入らずに...
ブログ運営

違法人

このブログでは、グーグルの画像検索でヒットした写真やイラストをかってに使っております。フリー素材から選ぶなんてことは特にしていません。  この世には著作権というものがありますから、私としても守るべき権利は守ろうと、図書館でネットの法律関連の本を読んだりもしました。でも、読めば読むほど、弁護士ってやつらに著作権について相談してしまうと、たいていのことがダメ! ということになってしまうことが分かりました。  浦安ネズミ男の写真なんて、自分で撮影したやつをブログにアップすることすらグレーで、判定は微妙なとこらしい。  でも、どうせバレなければ大丈夫なんだろ、と思っているキミ、実はそのとおりなんです。...
よもやま話

ソファーのはざまで

一人でファミレスに行くと、おそろしくせまい席に案内されてしまう。「こちらへどうぞ」と碁盤をやや大きくした程度のテーブル席に連行されてしまうのですが、まだ1人だから救いがある。  あの小さなテーブルにふたり向かい合ってランチを食べている、おじさん二人組を見た。涙あふれた。でも私も他人にばかり同情していられない、だって私の席はソファーのはざまだったからです。  ファミレス(正確にはファミリーレストラン)の窓際の席の片側は、イスでなくソファーになっていて快適なのです、空いているのであれば、そちらの席に座りたい。でもソファー席にも落とし穴があります、それがソファーのはざまなのです。  ソファークッショ...
よもやま話

ガラケー爺さん

どこにも行くあてのない、ひきこもりおじさんの居場所といえば図書館です。静かで、涼しい図書館は無職おじさんたちのオアシスです。平日、昼間の図書館の社会人席は、無職のおじさんたちで満席です。  そんな静かな図書館の静けさを突き破るのが、ガラケー爺さんです。爺さんの辞書に、マナーモードという文字はありません。電話がかかってくると、ガラケー標準のメロディーが図書館に鳴り響き、そのあと爺さんが図書館で大声でしゃべりだす。それが図書館のあるある風景でした。  でも最近になって、「図書館内での携帯電話の使用はおひかえください」という貼り紙が、これみよがしに社会人席にはられました。効果はてきめんで、ガラケー爺...
ママン・ダディー・介護

またクーデターに失敗

「うがああああっあっあっあーーーーー、うおおおおおおっおっおっ、がっがっーーーーー」、外から帰ってきてドアを開けた瞬間、家の中から首を絞められた猿の叫び声が聞こえてきました、というのは嘘で、いつもの要介護5の寝たきり老婆ママンのおたけびでございます。  こんなにおたけんでも、近所から苦情がこないのは、隣人の慈悲か、それてもあまりの怖ろしさに我が家との一切のかかわりをもたないようにしているのか、それは私には分からないのですが、朝、昼、夜と老婆ママンは気の向くままに力一杯おたけんでおります。  先日、第二回クーデターを企てました(第1回クーデターはこちら)。ママンをデイケアセンターに送り出した、そ...
よもやま話

オクニョ、最高です

最高の日々が続いています。韓国ドラマ『オクニョ』を見だしてから、毎日勝ち組です。勉強、仕事、人間関係なんかに悩むのは、オクニョを見ていないからです。オクニョを見れば誰でも勝ち組になれます。  オクニョはもともとNHKのBSで放送されていたものですが、今は地上波で日曜の夜11時から毎週放送されています。でも私は1週間も待てないので、ツタヤでDVDレンタルして見ています。39話まで見ました。  韓国ドラマに折伏された。なんでツタヤに韓国ドラマのDVDがあんなにたくさん並んでいるか不思議でしたが、その意味がわかりました。日本人としては淋しいことだが、韓国ドラマは、内容で日本のドラマを圧倒している。お...
マニア向け

人狼ゲームとしての教育機会確保法(4) ゲームと現実

人狼ゲームとしての教育機会確保法について、(1)、(2)、(3)と書いてきました。このスタイルで永久に書けるとも思うのですが、あまりにもマニア向けすぎるので、とりあえず今回でいったん一区切りといたします。  人狼ゲームとは、もともとボードゲームで、大人数で遊ぶ、人をだますのが楽しい心理戦ゲームです。最近はオンラインでもできるので、一人でも楽しめます。村人陣営と人狼陣営にわかれて戦うのですが、簡単に言えば人狼陣営が村人陣営をだますゲームです。村人はだまされないように、人狼が誰かを当てるというものです。  人をだます。これがゲームでなく現実であったのらならば、あなたがもし、だます側の人間で、詐欺師...
教育

1日で終わる夏休みの自由研究

宿題は夏休みに入る前に全部終わらせる、そんな小学生でした。宿題があっては心の底から休めない性格でしたので、猛烈な勢いで夏休み前にすべての宿題を終わらせていたのです。そのなかに当然自由研究という、学校から押し付けられた、ちっとも自由でない、押し付け研究も含まれていました。  私が小学校のときにやった自由研究は、「スイカの種を数える」というものです。そのことは、前にもブログに書きましたよね。小学生のときに、自由研究としてスイカの種を数えた先輩として、こうすればもっと楽にやれた、今ならこうするという点を、4つほどあげておきたい。  ①種を数えるなら、大きなスイカではなく、小玉スイカにしたほうがいいか...
よもやま話

ブログを引っ越す、はずだったが

ブログを引っ越す、はずでありましたが、こうやって今までどおり書いております。すでにエックスサーバーというところに7,500円ほど払いました。そしていろいろ設定をして、ワードプレスというブログをインストールして、そこにドメイン(hikilife.com)を移管させようとしているのでずか、ここで引っかかっている。  お名前ドットコムから、エックスサーバーにドメイン移管(ドメインを管理している会社を変更すること)させようとしたところで、どんづまっておるのです。  認めたくはないがIT弱者である。プチお爺さんである。ログインして、インストールしたワードプレスを始めようとしても、ログイン場面で、エラーし...
マニア向け

人狼ゲームとしての教育機会確保法(3) バカな村人を味方につける方法

バカな村人にどう対応するか、というのが人狼ゲームのカギになるという話はもうしましたよね。人狼陣営であるなら、利用できそうなザコをいち早く見つけ出し、さとられないように、そっと喜ばせて、味方につけなければいけません。 「君は、おバカさんの気持ちを考えたことがあるか!」  誰からも尊敬されず、子どもの時から現在までみんなから頭がいいと思われたことがない、仲間内からの評価も低い、そんなおバカさんの気持ちを君は一度でも考えたことがあるのか!  バカな村人はね、尊敬されたいんですよ。他人からの評価に飢えているんです。そこを狙い撃つのがセオリーです。人狼ゲームによくある、バカな村人を説得して味方につける方...
love寂聴

love寂聴第10号発売! 模索舎に納品してきたぞ

前作から3年ぶり、瀬戸内寂聴先生への片思い100パーセントのZINE、『love寂聴 第10号』を、反戦運動家である寂聴先生にちなみ、8/15終戦記念日に発行しました。  さっそく、love寂聴の唯一の販路である模索舎に行き、納品してきましたよ。最新作、10号を10冊。さらにバックナンバーを、1号x3冊、2,3,4号をそれぞれ1冊づつ納品してきました。お布施は、1~2号は20円、それ以外は10円となります。  残念ながら、今回も勝山商事での取扱はありません(なぜなら面倒くさいからです)。社会見学を兼ねて、ぜひ模索舎に行ってlove寂聴を手にしてくださいね。  そして、それだけでなく、ひきこもっ...