2012-04

甥っ子

好きなの?

「おじさんって、ばあ(老婆)のことが好きなの?」と聞かれたので、いや好きじゃないよと答えると、甥っ子長男坊(9歳)がびっくり仰天して、「うわー、ひでー。おじさんって、ばあの子どもなんでしょ。子どもなのに、ばあが嫌いだなんて。おじさんはひどいね」って。  その場で、「毒親」という漢字の読み書きを教え込んでやる、そんな衝動にかられましたが、ぐっと抑えた。なんと自分とは違う人間に成長したんだろうと、ショックを受けると同時に、あの恨み節満載の黄色い本を至急に隠匿しなければ。だって、もう漢字が読めるのですから。
甥っ子

ぶいーん

遠くから子供が駆けてくる足音、それが家の前でぴたりとやむ。ドアのチャイムの連打による、ピンポンの音鳴り響くのを合図に、甥っ子兄弟がおじさんの部屋にやって来ます。  「ぶいーん。やるぞ、部員! 特訓だ」  室内ドッチボール部の招集です。電気を消し、部屋の隅で息を殺して隠れていましたが、部長に見つけられてしまいました。甥っ子部長(9歳)は学校のドッチボール大会で優勝したらしく、只今非常にノッています。子どもの勢いを殺すことなど、教育者である勝山おじさんにはできません、約一時間の室内ドッチ練習に付き合うはめになりました。  甥っ子には必殺技がある。どういうものかというと、至近距離から思いっきりボール...
ひきこもり

さすがにこれには絶望した【訂正版】

横浜市と(株)K2インターナショナルジャパンで協働事業を実施  ↑  まずはこれを読んでほしい。K2インターナショナルはもともとコロンブスアカデミーと言い、ニュージランドの施設で仲間の暴行を受けて寮生が死亡するという事件をおこしたところ。K2が運営する250食堂では、職業訓練のもと、「研修扱いの就労生は無給」で働いている。  そこに、横浜市が協力して、24時間営業の相談窓口を作るというのです。さすがに、これには絶望した。事件をおこした施設が閉鎖されるどころか拡大し、自治体から助成金までもらうのです。いかがなものでしょうか。横浜市市長林文子は今すぐに辞職してもらいたい。  追記。横浜市は今年度と...
ひきこもり

就労生は無給 250食堂【訂正版】

250食堂(魚拓)。ここを運営しているのは、2003年2月、ニュージーランドで入寮生が暴行を受け死亡するという事件をおこした、コロンブスアカデミーが母体のK2インターナショナルです。  記事によれば「研修扱いの就労生は無給」とある。横浜市記者発表資料には、「段階的な就労体験の一環として無償で働く若者」と書いてある。もらえないだけでなく、K2インターナショナルに入るには、入塾費や会費などで、毎月数万円を払わなければいけないはずだが、それはどうなっているのでしょう。これでは、働けど働けど、お金を稼げず、ぢつと手を見る、啄木状態じゃないですか。脱・ひきこもりから遠ざかっているようにしか思えない。 ※...
よもやま話

ベーシックインカムの支給額を1円から始めよう

ベーシックインカムの支給額を1円にしよう。8万円とかいうから、みんな反対するんだ。暮らしていけないとか、生活保護がなくなるとか、ベーシックインカムと社会保障や年金をごちゃまぜにしている。ベーシックインカムはあくまでも独立した現金の土台であって、他の政策とは関係ない。ベーシックインカムのせいで、年金や福祉が消滅するわけではない。  と説明したところで、聞く耳を持たない人がいるのだということを最近知った。橋下徹元市長が嫌いだ、維新の会が嫌いだ、だからベーシックインカムが大嫌いだ。こうなってしまうと、アレルギーであるから説明のしようがない。ベーシックインカムという言葉は広まったが、肝心な中身は伝わっ...
よもやま話

久しぶりにパソコン博士をしてきた【後編】

親が、パソコンとプリンターをつないでくれと言ったら、「うるせー、自分でやれ」と阿修羅ボイスで一蹴。しかし、温和なパソコン博士と信じて疑わない子羊に対しては、阿修羅になることができません。困っていると言われると、「自分に出来るかどうか分からないけど、ちょっと見てみましょう」と答えてしまうのです。  毎年年末は、IT弱者を家庭訪問して、新品の年賀状ソフトを攻略するというのが、パソコン博士の義務でした。でも自分はたいしてパソコンに 詳しくないし、それにパソコンとプリントゴッコを同じようにしか使えない人の相手をするのはツライのです。去年の12月は家にひきこもって、作業所には行きませんでした。子羊たちが...
よもやま話

久しぶりにパソコン博士をしてきた【前編】

腹が減りすぎて動けないと、勝山おじさんがホットカーペットの上で横になっていると、甥っ子次男坊(5歳)が蹴りをくらわすのです。キック&キック。やられっぱなしはいけないと、ぐいっと手を伸ばし、次男坊のあごをつかもうとする。 「やめろ、やめろ」と言って逃げまわる次男坊。そしてまたおじさん横になる、キックされる、あごをつかもうとする、やめろやめろ。これを三回くらい繰り返したあと、もう我慢ならんと甥っ子次男坊を捕まえて、あごをぐいっとつかんでやりました。「討ち取ったりーー」。おじさん、してやったりです。  すると、どうでしょう。甥っ子次男坊(5歳)が号泣するじゃないですか。あごつかまれたくらいで泣くなん...