2011-03

甥っ子

夢はなに?

おじさんの夢はなに? と甥っ子に聞かれました。茫然自失です。言葉を失いました。学校の授業で習ってきたことを、甥っ子はすぐにおじさんにぶつけます。  「おじさんの夢はなんだろうねえ?」とオウム返しするのが精一杯です。甥っ子はしばらく考えたあと、「野球かな、いやサッカーかな。どっちがいい」と聞いてきたので、それならばとおじさんは胸をはって、野球が夢ですと答えました。野球選手になりたい。  それならばと甥っ子先生、「これらかは、ちゃんと投げないといけないよ」と投球フォームを変えるよう指導してきました。腕を上から振り下ろし、こういうふうに投げなさいと言うのです。オーバースローです。  おじさんいつもこ...
甥っ子

反原発おじさん

放射能物質が危ないということを甥っ子に伝えるのは難しいことです。「どうなるの」と聞かれて、白血病になる、癌になるリスクが高くなると言っても、小学一年生にはわからないじゃないですか。だから、おじさんなりに翻訳して、「外にいると体が弱々しくなる」と説明してあげました。きっと学校も休みになるだろうと説明してあげた。  でも、実際は原発事故などおかまいなしで通常通りに授業があったうえ、原発は遠くだから大丈夫と先生から教わってきた結果、勝山おじさんは「うそジジイ」呼ばわりされております。体が弱々しくなるなんて、バカなことを言うな! と怒られてしまいました。評価だだ下がりです。日教組は原発推進派にちがいな...
よもやま話

元に戻る

原発事故が起きたので、しばらくは反核の風潮になるでしょう。でも、長くは持たない。必ず元に戻る。チェルノブイリの時も反原発の気運が高まり、社会運動も活発化したが、全部元に戻った。チェルノブイリ原発事故が起こる前の、大丈夫、安心だという事故前のお花畑状態に戻った。  人間というのは根が保守的なのだろう。変化がおこると、同時に反発がおこる。新しい未知の世界よりも、確実にわかっている今までのやり方に引っ張られる。だから、革新的な運動に火がついたなら、すみやかに実行し、悪いものを全滅させ、新しいものを創造しなければいけない。そこまでやりきらないと、全部元に戻る。  日本が戦争に負けた時、偉い軍人は全員処...
よもやま話

空想11日目

地震がおきて、ひきこもりを強化してから11日目です。地震や原発事故が起きても、自分のことで精一杯だという現状にかわりはありません、被災地支援も空想ですませています。  復興支援スペシャルTVドラマ「実写版エヴァンゲリオン」のキャストについて考えてみました。原発事故が運よくおさまれば、きっとこの手の娯楽ドラマが放送されると思うのです。実写版ガンダムか迷ったんですが、原作の富野由悠季が実写版のオッケイを出さないだろうという、政治的な要素も加味して、今回はエヴァです。  国民的アニメの実写ドラマを民放のゴールデンタイムに放送する、と仮定して出演者を決めます。テレビですから、視聴率やスポンサー、役者の...
ひきこもり

ひきこもり如来降臨

皆さん、すでにご存知のこととは思いますが、まずはこの記事をご覧ください。  【東日本大震災】15年間の引きこもり男性、自宅流出も避難せず奇跡の生還  - MSN産経ニュース  インターネット・アーカイブ   ばーん、まさにレジェンド。あの尊いお方が、人間界に降臨なされました。誰がみてもこれは神通力のなせる技、ひきこもり如来降臨であります。「避難はおっくうだった」の一言でうざいママンを退け、ひきこもりをキープ・オン。いざ災害に襲われると奇跡を連発して、危機をくぐり抜けていきます。  天井が落ちてくるという災難までも、自分の力にするところがすごいです。天井が落ちてなければ梁につかまることも出来ない...
ひきこもり

秩序あるひきこもり

福島原発事故に関するニュースを見たり、ネットでいろいろ情報を集めた結果、疎開する場所と移動手段があるなら避難、なければ「秩序あるひきこもり」という結論に達しました。  働かず、学校に行かず、家でごろごろしているのが一番だと思います。人が動けばエネルギーも食料も多く消費しますし、原発事故による放射能も心配、家の中で寝ているのがいい。動くべき人が動けるようにするために、何もせずなるべく消費しないように過ごすのです。  「不要不急のことではあまり外に出ないで、社会活動が数日間低下しても」by菅首相。ここまで、力一杯ひきこもり肯定されると何か自分にもやれることはないかと、はりきってしまいがちですが、い...
よもやま話

原発ぽーん

わたくしは、チェルノブイリで原発事故がおこり、日本でも反原発運動が盛んだった時期に、高校生だったこともあって原発に対する知識が少しあります。だから、ニュースを見て福島がやばいというのは、すぐに分かりました。  でも、ヤングの人は落ち着いて行動すれば大丈夫だくらいに思ったかもしれません。でも福島で大事故が起きれば、関東も射程距離です。もういかんと中年以上の人は思ったのでは。ヤングよ、昔のチェルノブイリの事故の時は、旧ソ連、今のウクライナから日本まで、ジェット気流にのって放射能がとんで来たのですよ、その距離8,000キロ。だから、福島でぽーんと爆発した映像をみた時は、私はちびってしまいましたよ。報...
甥っ子

甥っ子、泣かしました(4)

「おい、おっさん、何やってんだ!」、ばーん甥っ子次男坊の登場です。しかし、なんという憎たらしい口の利き方でしょうか、4歳のお坊っちゃんとは思えない、横柄な態度です。小さくてかわいいという保育園児のイメージが、本人には気に入らないのか、自分のことを「俺」と呼び、小さいくせに「でかい態度」をします。それが愛嬌があっておもしろい。  甥っ子次男坊は今、かまってブームとまねっ子ブームが両方いっぺんに訪れています。誰かのマネをして、すりよってくる。大の被害者が「お兄ちゃん」こと甥っ子長男坊です。長男坊「お兄ちゃん」と、次男坊「俺」で話を進めていきましょう。  お兄ちゃんがやることなすこと何でもまねします...
ひきこもり

日本社会復帰大学

日本社会復帰大学というのがある、と言っても誰も信じないと思うけれど、実在します。ひきこもりは流行ってないが、ひきこもりビジネスは流行っていると断言していいでしょう。  半年間で、1科目2単位を取得して、卒業というかげろうのような大学。授業はインターネットで受ける通信制で7万5千円、いかがなものでしょうか。 入学後には、八洲学園大学専任教員による週1回90分、全15回の通信授業を、共に学ぶ「バーチャルお姉さん」がメール等で毎時間フォローするサポートを行います。  バーチャルお姉さんの存在が、社会復帰から一番遠いもののように感じるのは私だけでしょうか。学生同士の交流はSNS、つまりミクシィ(やフェ...
よもやま話

ミニ・ビースト

テオ・ヤンセン展で先行発売されていたミニビーストをようやく組み立てました。結構時間をかけて作ったわりには、30秒ほど動かしたら、飽きてしまいました。細い棒を本体の横に取り付けて、手でぐるぐる回して歩かせるのが空しいのです。ところがです、そのあとに本屋で売られている、正式発売バージョンのミニビーストには風車がついているじゃないですか。  『大人の科学』という雑誌のふろくです。表紙の写真に写っているように、風車がついていて、風力でゆっくり歩くようになっています。先行試作版は風車を取り付けることは出来ず、手回しのみのでしか動かせない、よくもつかまされたな、ヤンセンめ。